ようこそ知事室へ
昨年は、元日に発生した能登半島地震に始まり、夏には「南海トラフ地震臨時情報」の発表、台風第10号の影響による豪雨被害など、知事として県民の皆さまの生命・財産を預かる責任の重大さを強く認識する出来事が続きました。
被災された皆さまには、心よりお見舞い申し上げます。
私は昨年5月の知事就任以来、スピード感を持ってさまざまな課題の解決に取り組んでまいりました。そして、本年は、知事として初めての予算編成や次期総合計画の策定など、本県を幸福度日本一に導くための取り組みを本格的にスタートさせる年です。
本県は、人口減少や激甚化・頻発化する災害への対策など、数多くの課題に直面しています。一方で、多彩な産業や豊かな自然、暮らしやすさ、交通アクセスの良さなど多くの強みを有しております。これらを上手に活用して、県政を前に進めてまいります。
近年、不安定な国際情勢や物価高騰など、何かと暗い話題が多いですが、一方で賃金の上昇とともに、長引くデフレ経済、いわゆる「失われた30年」からの脱却といった、明るい兆しも見えてきました。こうした時代の潮流を的確にとらえ、前例にとらわれない独自の取り組みを果敢に進め、本県の未来を創り、全ての県民の皆さまが豊かに安心して暮らすことができる社会の構築を目指してまいります。
「乙巳(きのとみ)」である本年が、「幸福度日本一の静岡県」に向けた萌芽(ほうが)の年となるよう、変化を繰り返しながら進化していく蛇のごとく、私自身が先頭に立って全力で県政運営に取り組んでまいる決意ですので、県民の皆さまには、より一層のご理解とご支援をお願い申し上げます。