平成26年2月県議会定例会知事提案説明要旨2
平成26年2月県議会定例会知事提案説明要旨
【2.平成26当初予算案と組織定数の改編】
はじめに、平成26年度当初予算案と組織定数の改編についてであります。
平成26年度の県税収入は、企業収益の改善や地方消費税の税率引上げなどにより、25年度当初予算額を上回っておりますが、歳出については、高齢者医療など社会保障関係費等の義務的経費の増加が見込まれております。政策的経費に充てられる財源が限られる中、総合計画の着実な推進を図りつつ、将来に向けて行政サービス水準の維持・向上を目指す、2つの課題に対応すべき状況下での予算編成となりました。
このため、基本方針に「“ふじのくに”づくりの総仕上げに向けた重点的な取組」と「未来を見据えた戦略的な行政運営」の2つの柱を定め、予算編成と組織定数の改編に取り組みました。内部管理経費の徹底した見直しはもとより、投資的経費や経常的経費など、事業全体にわたる重点化・効率化などによる歳出のスリム化、未利用財産の売却などによる歳入の確保に努め、162億円余の財源を捻出いたしました。
また、4年間の「後期アクションプラン」にスピード感を持って取り組むため、2月補正予算で100億円を「ふじのくにづくり推進基金」に積み立て、併せて基金の期間を平成29年度末まで延長することとし、今議会にお諮りしております。さらに、“ふじのくに”づくりと財政健全化の両立を図るため、27年度以降に活用可能な基金を252億円確保いたしました。
この結果、一般会計の歳出予算総額につきましては、1兆1,802億円で、前年度当初予算比411億円、3.6%の増となり、前年度を上回る規模となりました。