第19回若年者ものづくり競技大会(全国大会)入賞者に知事顕彰状を授与【本県として歴代2位の入賞者数】
1 若年者ものづくり競技大会とは
若年者ものづくり競技大会は、職業能力開発施設や専門学校、工業高等学校等で技能を学ぶ学生を対象とした全国レベルの技能競技大会です。技能を向上させることによる就業の促進と若年技能者の裾野の拡大を図ることを目的として、毎年夏に、若年技能者が一堂に会して開催され、一流の技能者に成長するための目標となる重要な大会です。
令和6年7月31日(水曜)から8月1日(木曜)にかけて群馬県を主会場として開催された第19回若年者ものづくり競技大会は、全国から集まった354人の若者たちが、学生技能者日本一を目指して技能を競いました。本県からは、15人の選手が参加することとなり、大会に先立ち、選手を激励するために壮行会を開催しました。
2 静岡県選手壮行会の開催
壮行会には、参加選手と各校指導者、来賓として、静岡県工業高等学校長会の小野聡会長に御出席いただきました。
選手推薦団体の静岡県職業能力開発協会の望月肇専務理事による選手紹介の後、経済産業部部長代理から選手へ激励の言葉がありました。
選手からは、代表として電子回路組立て職種に出場する浜松職業能力開発短期大学校の近藤悠太選手より「今まで身に付けた技能、練習の成果の全てを発揮できるように頑張ってまいります。」と決意の言葉がありました。
表1:第19回若年者ものづくり競技大会静岡県選手
3 大会結果
大会はGメッセ群馬、群馬県立高崎産業技術専門校及び栃木県立県央産業技術専門校で2日間にわたり行われました。
競技においては、本県選手がめざましい活躍を見せ、金賞1人、銀賞1人、銅賞1人、敢闘賞4人の計7人が入賞し歴代2位の成績を上げるとともに、7年ぶりの金賞入賞を果たすというすばらしい結果になりました。
フライス盤職種の競技は、寸法精度及び組立て精度は0.01ミリメートル単位の精度が求められる中で「六面体(長方体)」「直溝」などで構成された課題を時間内で製作し、その出来栄えが評価されます。長島聖直選手と福原充選手は、緊張しながらも落ち着いた正確な作業により、それぞれ金賞と銀賞に入賞することができました。
グラフィックデザイン職種の競技では、群馬県の名産である「だるま」のデザインと仮想の温泉宿新オープンのポスター及びパンフレット作成が課題として出題され、作品及び選手自身による作品のプレゼンテーションに対して審査が行われました。小野瑠月選手は、大会に向けて培われた実力を発揮し、自由な発想と優れたデザイン、堂々としたプレゼンテーションが評価され、銅賞に入賞し、本県は同職種として8大会連続での入賞を果たしました。
表2:第19回若年者ものづくり競技大会入賞者
4 金賞・銀賞入賞者の知事表敬訪問
今大会で上位入賞を収めた長島 聖直選手及び福原 充選手が、受賞報告のため8月16日(金曜)に鈴木知事を表敬訪問しました。
長島選手からは「完成品が0.01ミリメートル以下の誤差範囲になるまで精度を高め、練習で何度も100点を取ることができるようになったため、大会当日はリラックスして競技に挑むことができ、練習通りの加工精度で完成することができた」、福原選手からは「練習で頑張ってきた成果を発揮でき、銀賞を取れてうれしかった。ただ、金賞を目指していたので、できれば金賞を獲りたかった。」と、それぞれ入賞の喜びや大会の感想を語られました。
知事は「皆さんが、それぞれの競技に真摯に取り組み、成果を上げる姿は、技術や技能の習得に取り組む後輩達の大きな目標となるとともに、その誇りを胸に抱き、それぞれの夢の実現に向けて力強く歩んでいくことを期待します。」と選手を称賛されました。
また、大会前の練習で切削した製作物を手に取りながら、大会入賞へとつながった高い技能の粋を知事に披露されました。
5 入賞者表彰式の開催
すばらしい成績を収めた入賞者の活躍を称えるため、9月10日(火曜)に表彰式を開催しました。表彰式には、入賞者と各校指導者、来賓として小野聡会長、公益社団法人静岡県職業教育振興会の久保田香里副会長に御出席いただきました。
初めに、望月肇専務理事から今大会の入賞結果が報告されました。続いて、経済産業部長から各入賞者へ顕彰状を授与し、お祝いの言葉を伝え、来賓を含めた出席者一同で改めて選手の健闘を称えました。
また、同日に、本大会の上位大会にあたる技能五輪の国際大会について、今年のフランス・リヨン、2026年の中国・上海での開催に続く、2028年の愛知県開催が決定し、ものづくりに携わる選手や出席者にとって、一層特別な日となりました。
6 本県の取組
本県では、若年者ものづくり競技大会の県予選となる「県ものづくり競技大会」の開催や、全国大会出場選手の強化トレーニングを支援するなど、若年技能者の技能の向上を図っています。今後も、これらの取組を通じて、本県の将来を担うものづくり人材の育成を推進してまいります。
大会に参加された選手の皆さんには、それぞれの分野で更に成長し、県民の生活を支える技術の発展に寄与できるようなエンジニアとなって、本県で活躍していただくとともに、4年後に日本での開催が決定された技能五輪国際大会を始めとして、新たな目標に向かって邁進されることを願っています。
○壮行会及び表彰式については、職業能力開発課のHPにも掲載しています。
○若年者ものづくり競技大会についての情報は、「World Skills Japan」のHPを御覧ください。
内容に関するお問い合わせ
静岡県経済産業部就業支援局職業能力開発課ものづくり人材班
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