今年も新茶の季節を迎えました
新茶シーズン到来を告げる静岡茶市場の新茶初取引が、市場開設以来最も早い4月12日に開催されました。
今年は、気象条件にも恵まれ、新芽の生育が良好で、香り高い山のお茶や味わい深い深蒸し茶など、特徴ある静岡新茶となりました。ぜひ楽しんでいただければと思います。
初取引では、茶生産者や茶商工業者、関係者等約800名が集まったセレモニーに続き、午前7時に取引が開始され、取引成立を示す手拍子(手合せ)が市場内に鳴り響きました。
生育が早かった昨年に比べて上場した県内産のお茶は少なかったものの、静岡市清水区両河内産のお茶が最高値の111万1,111円/kgをつけ、初取引における県内産荒茶の平均単価は昨年の11倍の7万7,637円/kgとなるなど、大きな盛り上がりを見せました。
静岡商業高校の生徒が、お茶成分をイメージしたキャラクターにふんして参加したほか、今回初めて募集した「静岡茶市場新茶初取引見学ツアー」も開催されました。
東京や千葉、山形などから集まったツアー参加者は、茶市場の職員から説明を受けながら、間近で初取引を見学し、熱心に写真を撮っていました。
また、静岡県では、毎年県内の産地で、皇室に献上する手揉茶を謹製し献上する「献上茶謹製事業」が行われています。今年は13年ぶりに浜松市での開催となり、4月23日に天竜区の下阿多古ふれあいセンターで、献上茶謹製式典が開催され、増井副知事が来賓として出席しました。
式典では、指定園で手摘みされた茶葉を園主から中野浜松市長に手渡す献上茶葉継承が行われたほか、市長から園主への感謝状の贈呈、来賓祝辞等が行われました。
そして、公益社団法人静岡県茶手揉保存会会長理事の号令とともに、手揉保存会の18支部から選抜された18名の会員が、4つのホイロで約6時間にわたって手揉み作業を行いました。
謹製されたお茶は、5月下旬に浜松市長や手揉保存会により、宮内庁へ直接届けられる予定です。
同会場では、11月2日、3日に浜松市内で開催される、第78回全国お茶まつり静岡大会「はままつ茶+(ちゃぷらす)」の公式アンバサダーへの委嘱状授与式も行われ、お茶をイメージした緑色の衣装で登場した、静岡県内出身者からなるアイドルグループ「fishbowl」に委嘱状が手渡されました。
県では生産者が丹精込めて栽培した良質で美味しい静岡新茶の魅力を伝えるとともに、1年を通じて本県の茶産業や茶文化、茶の機能性等の情報を国内外に発信してまいります。
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