推進員メッセージ(鈴木陸子)

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ページID1070590  更新日 2025年3月6日

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ゆかた製作を通して知る和の文化【鈴木陸子(浜松市)】

 今年は浜松江之島高等学校から十月~十二月迄三十時間で、ゆかた製作の指導の依頼がありました。生徒さん自身がデザインし、色柄を考案し染め、一枚のゆかた地として完成。今年はさらに自分の寸法で着用までしてみたいと願い、目を輝かせて製作に臨みました。一週五時間という中で採寸、裁ち、柄合わせ、縫い、絎(く)け、と一針一針、手作業で仕上げることができました。ものを作るということを通して、昔の人の思い、素材(布)との向き合い方、縫い方、絎け方、と初めての事ばかりに難しさ・楽しさを体得することができたようです。昔から一枚のきものができるまでの大変な手作業への挑戦、がまん(忍耐)をして作り上げるという、自分にしかできないこと等を通して言葉で表現できない多くの事を学ぶことができたようです。又針を動かしながら日本の伝統色の色と模様・柄(四季の草花)のこと、きものの素材(綿・麻・絹)、織りのきもの・染めのきもの等、又着用時の決まり事、きものを着用する行事等和文化の一端にふれることもできたようです。時間短縮の昨今、じっくり時間をかけてものを作るということの意義等、生徒さんにとって貴重な体験になったようです。一月にはクリエート浜松でゆかたとしてボディに着せて作品発表もでき、他の生徒さん達のあこがれのまなざしに嬉しさも味わったようです。この夏は花火に自作のゆかたで参加できると大喜びでした。

若い方々のものを作る喜びを実際に目にし、一緒に過ごさせていただき本当に貴重な三十時間であったと感謝しております。これからも折があれば若い方々にきものを通して、日本人の心・四季を通じての和文化を愛でる豊かな心を育んでいっていただきたいと願われます。

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