推進員メッセージ9(高橋庸)
提言普及と「人づくり」を語る意見交換の場を【高橋庸推進員(掛川市)】
人づくり地域懇談会が6月上旬(平成21年)掛川市佐束地区で開かれました。
佐束地区は、医療界の先駆者吉岡弥生さんをはじめ、県の人づくりの生みの親である石川前県知事の出身地です。また、人づくり事業の核である通学合宿も既に7年前から実施してきている、人づくりには実績を持つ先進地区でもあります。
講師を依頼された際の参加者に区長や民生・児童委員、学校評議員、老人クラブといった各種団体の会長さん等40名近くの名前が並んだ名簿を見て、さすがと感心させられると同時に、何を期待して要請されたのか、どんな話をすればよいのか、正直、戸惑いを感じました。
ともあれ、担当者と事前に電話での打合せを持つなかでの開催となりました。
打合せの手順に従い、まず、人づくり推進員として「人づくり百年の計委員会」設立の経緯、人づくりへの熱い思いにある「富国有徳」「創知協働」の理念を通して、静岡県が21世紀に求める「意味ある人」とはどのような人なのか、その具現化で「美しい」という価値観に立った「しつけの静岡方式」の基本理念を中心に、自らの教職経験を交えながらの基調講演を行いました。
地区ごとに分かれた分科会では、テーマは特に設けず、講話をベースにした地区ごとの問題点の洗い出しを中心に、教師のスムーズな進行で熱心に協議が進められました。
分散会報告では「若い世代と高齢世代では子育ての考え方・接し方のギャップが大きいので対応に窮する。」「子どもが学校と地域では明らかに違った2つの顔を持つのでその場での指導が難しい。」「地域内に自然と触れ合うことができる安全な場所が少な過ぎる。地域での大人が真剣に考えないといけない。」等といった問題点が浮き彫りになり、参加している区長や老人会長、民生児童委員が改めて人づくり、地域づくりを家庭・学校・地域が一体となって積極的にかかわっていかなければならないという意識が醸成されることになりました。「身近なこと、出来ることから取り組もう」と感じ取ってくれた懇談会となったと思いました。様々な立場にいる人が一同に会して、人づくりを話題に真剣に意見交換・協議する場を提供して頂いた佐束地区に人づくり推進員として感謝をしながら、さらに高い目標に向かって人づくりが進むことを願っています。
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