推進員メッセージ(石橋浩美)
子ども食堂開設9年目に今、思うこと【石橋浩美(熱海市)】
私が20年前に教師を務めていた時、家でお腹いっぱいご飯を食べられない子や愛ある子育てをされていない子がいるという現実が身近にあるという事を知り、生まれ育った熱海の地で9年前に「Smile熱海子ども食堂」を有志と立ち上げました。
最初は手探り状態でやっていましたが、今ではメニューにドラえもんやスヌーピーなどの「デコカレー」やソーセージを抜くとカレーが放流される「ダムカレー」、タコはお高いので「魚肉ソーセージたこ焼き&バレンタイン仕様のデコ鈴カステラ」、夏は人気のかき氷等々、季節やイベントを取り入れ、子どもたちに毎週日曜日、目にも楽しく、栄養満点の美味しい料理を提供しています。
いまでも将棋やカルタとり、トランプ、ビンゴ等の遊びも人気です。
工作では、クリスマス石鹸や松ぼっくりツリー、リース、スノードーム作りなど、コロナ禍で中断してしまった時もありましたが、楽しんで遊んでおります。
また、訪れるお子さん達も観光地であることもあり、日曜日にお仕事に行く保護者さんのお子さんの居場所だったり、中学生の試験前の学習の場であったり、塾前後のお昼ご飯だったり、子育てママさんが集まって話をしたりと、お金のかからない熱海の居場所(熱海市内には児童館や無料で使える充実した雨もしのげる公園等ないため)として活用されているのは嬉しいです。
自分が孫もできて今感じるのは、個々に違う多様な個性を持っているお子さんを、こうあるべき!という子育てはもう通用しないでしょう。
子どもたちの一人一人が輝く宝石の原石です。
ママさん、パパさん達も、外で働くも良し!家にいても良し!自分軸を一番大切にした考えで個々のオリジナルな子育てをされたらいいと思います。怒られるのは大人でも辛いですよね。なので、お子さんを怒るのは、命に係わる等の本当に悪いことをした時のみの限定でお願いしたいです。私も年を取った今なら怒らない子育てができるのになぁ~。と思うのですが。時すでに遅し!の悔やまれる日々です。
子ども食堂では、偏差値重視の教育ママゴンや引き取って育てたい!とまで思うお子さんとも出会いましたが、その親御さんのもとに生まれてきたのですから、辛い環境も乗り越えてたくましく成長してほしいです。そのための応援団として私たち、子ども食堂のスタッフが毎週ここにいるのですから。
一緒に食べて、笑い愛、語り愛、支え愛、みんなで共に幸せに生きていきましょう。
*熱海市社会福祉協議会広報紙「社協だより」142号(令和7年1月発行)に子ども食堂の活動が掲載されました。
2ページ目の右ページ3件中一番右上がSmile熱海子ども食堂です。
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