推進員メッセージ(宮﨑順孝)
「人づくり」【宮﨑順孝(浜松市)】
世の中が、ものすごいスピードで変わっています。特にこの数年間は、コロナの世界的流行と、コンピューター・AIの発達がありました。
学校生活もタブレットの導入による学び方の変化が起こっているように感じます。
そんな中で、「人づくり」については根本は変わらないと考えています。
子ども達が、思いやりの心を持ち、大きな夢をもって生活できる為の人づくりの仕組みや大人の生き方、家庭・地域・学校を含めた社会全体が、共通に認識できる「人づくり」を考え推進していかねばなりません。
地球規模の変化にも対応でき、生き生きした存在感があり、他者を思いやる心をもった「意味ある人」作りを提案しています。意味ある人とは、「何かが出来る人」「精神的に自立している人」「思いやりのある人」の3条件を備えた人です。
この意味ある人を作る為に「子どもと家庭」「子どもと学校」「社会と学校」の3つの分野でいろいろ提言しています。この提言をまとめた「人づくり百年の計委員会」の委員長でもあった草柳大蔵先生の語録から少し記してみます。
◎「大事にされた子は、優しく強い」
大事にするということは、どういう事でしょう。
- けじめをつけること……飲食の時間をきちんと決める。お菓子は、袋からお皿へ、ジュースは、コップに分けて与える。
- 一緒に目標に向かって歩く……テレビは見る時間を決める。タイマーで消す。
- 順番を守らせる(ブランコの順番など)
◎子どもは、教師によって伸びる
最初の教師は親です、実は育児については、父も母も一大事業に取り組みながら無免許運転なのです。「子どもは親の言う通りにはならないが、するとおりには、する」。家庭教育は、カリキュラムのない学校です。しかも、一年365日一日24時間テキストは、親自身の価値観です。生き方の問題です。……どんな電話のかけ方をするか、どんな恰好でメシを食うか、どんなテレビを見るか。……子どもは見ています。
◎「子どもと家庭の“しつけ”について」の一つとして大人から子どもに、明るく“挨拶”をしていこうと提言しています。「挨」は「心を開く」「拶」は「相手に近づく」という意味です。挨拶されると子どもは、「見守られている」という安心感が生まれます。
“しつけ”は、ここから始まります。笑顔ではっきり、目と目を合わせて「おはようございます・ただいま・いただきます・ごちそうさま・おやすみなさい・ありがとう」
これからも、地域・学校・家庭が連携して人づくりに取り組んで生きましょう。
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