令和5年度民間企業等長期派遣型研修の成果報告会(10/23)を開催しました
民間企業等長期派遣型研修とは?
小学校、中学校、高等学校、特別支援学校の教員を対象に、6か月または1年間、民間企業に派遣する形態の研修です。
民間企業の最新かつ実践的な技術、技能、システム並びに組織運営及び人材育成のノウハウ等を学ぶことにより、児童生徒への指導力の向上、視野の拡大と発想の転換等による意識の改革、時代の変化に対応できる教員の育成を目指します。
【研修先(令和5年度)】敬称略
ELFIE GREEN 株式会社、浜松光電 株式会社、株式会社 リクルート、株式会社 静岡銀行、加和太建設 株式会社、株式会社 静岡新聞社、株式会社 エスパルス、公益社団法人 ふじのくに地域・大学コンソーシアム
【研修員の感想―成果報告書から―】
・ICTや情報化が進む中、「スピード感」と「自己表現力」の必要性を感じた。デジタルとアナログ双方の明暗はあるが次世代の社会人としてこの2点が重要となる。学校現場においてもICT活用と紙媒体の双方があるがともに求められることは生徒や保護者、地域社会への表現の方法と速度である。教育機関としてそのような人材の育成をしなければならない。
・問題発生時の迅速な対応や対策には目を見張るものがあった。同じようなミスが発生した場合には、小グループでの対策が検討され、速やかに対応されていた。ミスや仕損などの失敗は決して許されることではないが、これを無駄にすることなく改善につなげることの重要性についても学ぶことができた。改善は意識しないと見つけたり、気付いたりすることができず、人間的成長にもつながらないことを痛感した。そして、改善を行なうためには業務内容や製品に関する知識は必須であるので、業務内容によって得意・不得意はあるが、いろいろなことに挑戦して、経験値を上げていくことも重要であると感じた。今後は、あらゆることに挑戦することで自身のスキルを高め、人間的成長にもつなげたい。
・研修の目的の1つに「企業の最新技術やシステムを学ぶ」とあるが、まさに初めての経験ばかりであった。初日にスマートフォンとパソコンが渡され、インターネット環境さえあればどこでも仕事ができ、リモートワークは当たり前の環境に衝撃を受けた。また、会議のほとんどがオンライン上で実施され、参加できなかった場合は、録画されたものを視聴することが当たり前に行われていた。会議等の資料もすべてPDFやパワーポイントなどデータでのやり取りとなっており、基本的に紙資料はない。オンライン会議やペーパーレス化など、学校でも実現できるようなことは、積極的に実施すれば効率的になると感じた。
・将来を担う子供たちを教育する身の私が、知らないことが多く自信を失くすことも多かった。しかし、研修者の事前説明会でうかがった、「今までのスキルが通用しないことも学びである」という言葉に支えられた。人とつながり、新しいことを知ることがとても新鮮で、学ぶ楽しさを再確認できた。今後、研修を通して培った経験や人とのつながりを、生徒の学びにつなげていきたい。
・学校現場では金銭的な利益を追求することはない。その代わり「児童生徒の成長」を追い求め教育活動を行っている。しかし「生徒の成長」を追求するに当たって、作業時間や効率の管理といった視点が重要視されない傾向にある。充実した学校教育活動を進めるには、コスト(かかった時間や労力を含む)に見合った利益(生徒の成長)であったか検証をするという作業が必要であると感じた。数字に現れにくいものを追求する職業ではあるが、際限なく業務に取り組むのではなく、優先順位をつけたり、効率化を図ったりしながら「作業にかかる時間や労力」と「生徒の成長」のバランスを意識して教育活動にあたっていきたい。
*成果報告会の動画は、後日、全国教員研修プラットフォーム(Plant)上で公開します。
添付ファイル
関連情報
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過去のデータ
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