閉校になった学区の児童の安全・安心な居場所 ~森町の放課後子供教室の事例紹介~
閉校になった学区の児童の 安全・安心な居場所 ~森町の放課後子供教室の事例紹介~
共働き世帯の増加に伴い、放課後の子供の安全・安心な居場所づくりのニーズは高まっています。一方で統廃合により学校数は年々減少し、閉校になった学区の児童は通学距離が長くなり、放課後の活動に制限が生じている場合が多いです。
このような放課後における課題に対応した事例として、閉校になった学区の児童の安全・安心な居場所となっている森町の三倉・天方放課後子供教室を紹介します。
(注)放課後子供教室とは
子供の生活の場である放課後児童クラブに対し、放課後子供教室は全ての子供を対象とした、地域の方々の参画を得た学習やスポーツなどの活動の場です。
バス通学経路上にある学校跡地を活用して開設した放課後子供教室
森町では令和3年度に三倉小と天方小が森小に統合され、旧三倉小と旧天方小学区の児童はバスで通学しています。元々三倉小、天方小のそれぞれで放課後子供教室が実施されていましたが、旧天方小がバス路線の分岐点に立地しており、両学区の児童が参加することができることから、新たに旧天方小の校舎で三倉・天方放課後子供教室が開設されました。
通学距離が長くなっても放課後の友達と過ごす有意義な時間は変わらず確保
バス通学が必須である地理的条件から、下校後は気軽に友達と遊べないことが懸念されていました。しかし、放課後子供教室という居場所があることで、統廃合前と変わらず友達と一緒に宿題や工作、スポーツなどをし、月2回有意義な放課後を過ごすことができています。
統廃合による児童の放課後のデメリットをメリットに変えて
放課後子供教室を実施することで、統廃合による放課後のデメリットを最小限に抑えることができました。また、居場所があることで異学年と関わったり、地域の大人とふれあったりする機会ができ、社会性や思いやりの心を育むメリットを生みました。
令和5年度からは、統合後の森小でも放課後子供教室が新たに開設されました。
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教育委員会社会教育課
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