「こどもまんなか社会」の実現に向けて ~こどもの意見聴取と施策への反映の推進~
こども大綱に掲げるこども・若者の社会参画・意見反映
こども基本法(令和5年4月施行)に基づき国が策定した「こども大綱」では、「こども・若者が権利の主体であること」や、「こども施策はこどもや若者・子育て当事者とともに進めていくこと」などが基本的な方針に掲げられ、こども施策を推進するため
に必要な事項の一つに「こども・若者の社会参画・意見反映」が盛り込まれています。
こども・若者の社会参画・意見反映を進めることは、こども施策の実効性を高めることと、こども・若者の自己肯定感や社会の一員としての主体性を高めることにつながるという大きく2つの意義があるとされています。家庭や学校など、こどもや若者に関わる様々な場所においてもこどもや若者の意見を聴く取組が進み、こどもや若者の社会参画や意見反映の意義・重要性等について社会全体に浸透することが期待されています。
「こどもや若者が自分たちの夢や希望をかなえたり、力を発揮するために、どんなことが必要か」をテーマに、職員とこどもがグループワーク形式で意見交換を実施しました。聴取後の感想からは、こどもたちの社会参画意識や自己有用感の高まりを感じることができました。
◎遠距離通学や授業料等の補助が充実していれば選択肢が広がる。
◎結婚して家族を養うには多額の費用がかかるため、収入が少ない、借金(奨学金)を抱えていると結婚をしたくても諦めてしまう。
◎校則改正などについて、生徒と教師が対等に話せる場が欲しい。
◎子ども会等の行事を積極的に行う地域とそうでない地域がある。地域間で差がないようにして欲しい。
◎僕らが普段思っていることを、県の人が聞いてくれることは今までなかったので、これからもこういう機会を増やしてほしい。
◎学校の職業体験には限りがある。高校生向けの職業体験施設(高校生版キッザニア)があれば、多様な職業を知ることができるし、やりたいことを見つけるきっかけとなる。
◎こどもが夢や希望をかなえるにあたって、現在の環境にどのような障壁があるのか、自分事として考えることができた。
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