令和6年度 教育行政の基本方針

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ページID1063295  更新日 2024年5月2日

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令和6年度 教育行政の基本方針

令和6年度教育行政の基本方針

 静岡県教育委員会では、社会全体のウェルビーイングを目指し、他者と協調して新たな価値を創造する力の育成に向け、学校・家庭・地域の連携・協働の下、令和6年度は以下の取組を重点的に推進します。
 特に、誰一人取り残さない教育を実現するため、新たな時代を見据えた学びの変革や、個に応じた多様な学びの場の確保、教職員や児童生徒の人権意識の醸成に重点的に取り組み、本県の未来を担う「有徳の人」を社会総がかりで育成していきます。

1.「文・武・芸」三道の鼎立を目指す教育の実現

1.「知性」・「感性」を磨く学びの充実

 児童生徒一人ひとりの能力を最大限に発揮させるとともに、学びに向かう力・人間性、他者と協働する力を高める教育を推進します。

個別最適な学び・協働的な学び・探究的な学びの深化
  • 「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善、STEAM教育の推進
  • 静岡式35人学級編制の継続、小学校高学年の教科担任制導入促進による指導の充実
  • オンラインプラットフォームの活用等による探究的な学びの一層の充実
ICT等の活用による新たな学びの展開
  • 教育データやAIの活用による指導や学びの高度化
  • 特別支援学校におけるICT活用の推進
  • 高等学校における高度デジタル人材の育成
乳幼児の教育・保育の充実
  • 特別な配慮を必要とする幼児等への対応に係るモデル実証や幼児教育サポートチームの活用
子どもの読書活動の推進
  • 成長過程に応じた本に親しむ機会の提供と読書活動の啓発

2.「技芸を磨く実学」の奨励

 児童生徒が生き方や仕事に対する価値観について考え、希望する進路を実現できる力を育みます。また、スポーツに親しむ環境づくりや体力の向上を図ります。

社会的・職業的自立に向けた教育の推進
  • キャリア・パスポートの活用等による体系的・系統的なキャリア教育の推進
スポーツに親しむ環境づくりと健康教育の推進、多彩で魅力的な文化・芸術の創造・発信
  • 部活動指導員等の充実、部活動の段階的な地域移行も含めた地域との連携・協働
  • 児童生徒の体力向上に向けた取組の推進

3.学びを支える魅力ある学校づくりの推進

 安定した教育基盤の整備や、時代に対応した多様で魅力ある学びの場づくりを進めます。

高等学校等の魅力化・特色化
  • 主体的・多様な学びの展開による「行きたい学校づくり」の推進
  • 地域の意見を踏まえた県立高校の在り方の検討と具現化
教職員の資質向上及び学校マネジメント機能の強化・教職員の働き方改革の推進
  • 子どもたちの伴走者として夢の実現へと導く教員の育成
  • 教員採用試験の見直しや教職の魅力発信による教職員の確保
  • 教職員のこころと体のサポートの充実、不祥事根絶に向けたコンプライアンスの徹底
  • 学校運営のあり方の見直し、小中学校へのスクール・サポート・スタッフの配置
  • クラウドサービスやAIの活用による「校務のDX」の推進
学校施設等の安全・安心の確保
  • 学校施設の計画的な整備・建替え・長寿命化改修、特別支援学校の施設狭隘化解消
  • 県立学校のトイレの洋式化、環境に配慮した施設整備の推進
  • 被災地訪問等による防災人材の育成、関係機関との連携による安全対策の推進

2.未来を切り拓く多様な人材を育む教育の実現

1.多様性を尊重する教育の実現

 多様な価値観を認め、互いに支え合う教育を推進するとともに、困難を抱える子どもたちを誰一人取り残すことのないよう、支援体制の充実を図ります。

人権を尊重する教育の推進と人権文化の定着
  • 教職員や児童生徒の人権意識醸成の更なる推進、生徒の意見を踏まえた校則の検証・見直し
多様な課題に応じたきめ細かい支援
  • 困難を抱える児童生徒への相談・支援体制の強化
  • 不登校児童生徒等に対する公民連携やICTの活用による多様な学びの場・居場所づくり
特別な支援が必要な児童生徒への教育の充実
  • 医療的ケア児への就学支援の充実
  • インクルーシブ教育システムの理念に基づく「共生・共育」の更なる推進
外国人県民・外国人児童生徒への教育の充実
  • 外国人児童生徒へのきめ細かな日本語指導、不就学解消の支援、キャリア形成の支援

2.グローバル・グローカル人材の育成

 グローバルな視点と地域への関心を併せ持ち、国際社会や地域に貢献できる人材を育成します。

国際的な学びと地域学の推進
  • 「ふじのくにグローバル人材育成基金」も活用した国内外での国際交流や留学の促進
  • 県立高校への国際バカロレア教育の導入によるグローバル教育・探究学習の推進
  • 地域の歴史や文化を知り、郷土のよさを実感できる学習機会の充実
優れた才能や社会に貢献する力を伸ばす教育の充実
  • SDGs教育やアントレプレナーシップ教育等の充実
地域産業を担う人材の育成
  • 高校生による新たな製品やサービスのアイデア創出など企業・大学等と連携した取組の推進
  • 農業・水産高校とAOI・MaOIプロジェクトとの連携
  • 産業界から専門高校にCEOや技術者を招聘する「マイスター・ハイスクール」事業の推進

3.生涯を通じた学びの機会の充実

 誰もが心豊かな人生を送れるよう、生涯にわたって学び続けられる環境づくりを推進します。

全世代に対する学びの機会の充実、誰もがともに学ぶことのできる機会の充実
  • 国内最高水準の機能を有する「新たな知の拠点」となる新県立中央図書館の整備
  • 県立ふじのくに中学校(夜間中学)における個に応じた学びの充実

3.社会総がかりで取り組む教育の実現

1.社会とともにある 開かれた教育行政の推進

 地域や学校・市町の多様なニーズ、社会全体の意見を反映した開かれた教育行政を推進します。

社会全体の意見を反映した教育行政の推進、市町と連携した教育行政の推進
  • 外部有識者等の意見を踏まえた、教育振興基本計画の取組の評価、施策への反映
  • 市町教育委員会への訪問等を通じた課題の聴取及び学校支援充実に向けた助言等
  • 「こども基本法」の理念を踏まえた、子どもの意見聴取及び施策への反映の推進

こども基本法とは?

こども基本法とは?
 こども基本法は、こども施策を社会全体で総合的かつ強力に推進していくための包括的な基本法として、令和4年6月に成立し、令和5年4月に施行されました。同法は、こども施策の基本理念のほか、こども大綱の策定やこども等の意見の反映などについて定めています。
※出典:こども家庭庁(https://www.cfa.go.jp/policies/kodomo-kihon/)

2.地域ぐるみの教育の推進

 複雑化・多様化する教育課題の解決に向け、学校、家庭、地域、企業等の連携・協働を進め、地域ぐるみで子どもたちの学びや育ちを支える環境づくりに取り組みます。

学校・家庭・地域の連携推進・家庭や地域における教育力の向上
  • コミュニティ・スクールの設置推進・運営充実と、地域学校協働活動との一体的推進
  • 大学・企業等との連携や寄附金の活用による主体的な学びを深める教育の充実
  • VUCAの時代を乗り切る豊かな人間性を育む体験活動や家庭教育の充実

このページに関するお問い合わせ

教育委員会教育政策課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-3168
ファクス番号:054-221-3561
kyoui_seisaku@pref.shizuoka.lg.jp