しずおか文化財ナビ 油山寺書院
- よみ
- ゆさんじしょいん
- 指定区分、指定種別
- 県指定/有形文化財 ・ 建造物
- 指定日
- 1969年5月30日
- 員数
- 1棟
- 所在地
- 静岡県袋井市村松字境前3
- 一般公開有無
- 有
- 駐車場の有無
- 有
- 公開情報
- 有料公開
所有者情報
- 宗教法人 油山寺
- 〒437-0011 静岡県袋井市村松1
- 電話番号:0538-42-3633
文化財の説明
【指定資料】 桁行12.6m(7間)、梁間6.3m(3.5間)、寄棟造、桟瓦葺、書院造、江戸初期建立。
油山寺古文書に元禄12年(1699)建立の記録あり
【紹介資料】 真言宗の古刹で、鎌倉時代に源頼朝によって再建されたという。山門は元掛川城の大手二の門を、明治5年の廃城の際に藩主太田氏から寄進をうけて寺の山門として移築したものである。墨書によると、万治2年(1659)に建立されたことが知られる。片潜付櫓門で、入母屋造、本瓦葺、前後に庇が付き、大棟の両端には城郭の門にふさわしく鯱が残る。三重塔は、天正年間に起工して二重まで組み立てたが中断され、その後、時の城主久野三郎左衛門宗成が大旦那となって継続し、慶長16年(1611)に完成した。初重と二重は和様の手法であるが、三重は扇垂木をはじめ禅宗様とする。本堂(薬師堂)は元文4年(1739)に再建されたもので、桁行5間、梁間5間、宝形造、向拝1間、茅葺型銅板葺。本堂内には、16世紀末の天正年間以前に造られたと伝えられる厨子が安置されている。
(静岡県教育委員会2000『文化財ガイドブック 建造物編』より)
横須賀城(掛川市)の書院として元禄12年(1699)に創建され、安政6年(1859)に城主、西尾隠岐守より寄進を受け移築したものです。移築に際して正面玄関を撤去し、裏に角屋を設けています。桁行13.788m、梁間6.496mの寄棟造り桟瓦葺き屋根の東向き建物です。北側から板縁、鞘の間、中の間とその東側に内縁、南側と西側に畳廊下が接続する南の間が並び、中央の中の間は背面中央に床、向かって右に違い棚、左に押し入れを設けられていています。
地図情報
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