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質問Q20 令和5年12月に、国の有識者会議が環境保全に関する報告書を取りまとめましたが、まだ議論が必要な課題があるのでしょうか。
回答
国の環境保全有識者会議は、令和4年6月8日に第1回が開催されて以降、令和5年11月までの間に計14回の会議が開催され、令和5年12月に報告書が取りまとめられました。
報告書は大枠、方針を示すものとされ、「順応的管理」による環境への影響を最小化するJR東海の進め方は適切であるとされました。
「順応的管理」とは、工事着手前の影響の予測と異なる変化があった場合に行うもので、当初の生態系の状況把握やその影響予測を事前に実施する必要があります。
しかし、現在のJR東海の計画では、
- 沢の上流域に生息・生育している動植物については調査が行われていないため、その状況が把握されていない
- トンネル掘削により流量の減少が予測される沢周辺の生態系について、どのような影響が生じる可能性があるか、事前に予測されていない
などの課題があるため、「順応的管理」を適切に行うことが難しいと考えています。
報告書は、こうした課題に対して十分議論されず、解決されないまま、取りまとめられました。
今後、報告書の内容をしっかり確認した上で、県が示した課題など不十分な点については、県専門部会でJR東海と対話を進めていきます。
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