静岡県 森副知事のコラム 第6回『令和5年(2023年)干支』
節分を過ぎて今更「干支」と思われる方もいるでしょうが、旧暦では立春の頃が一年の初めということでご容赦下さい。
今年の干支は癸卯(みずのと う)、正しくは「きぼう」と読みます。
「癸」は、揆測、揆度など物事をはかるという意味をもっている「揆」と同じ文字として捉えられています。
したがって「癸」は物事の筋道を立てて考え、処理をすべしということを示唆しておりますが、逆説的には、筋道が立たないと世の中が混乱し、御破算になりかねないことを含んでいます。それは「癸」が均(ならす)という意味を併せ持つからです。
孟子にも「先聖後聖、其の揆一なり」(いつの世も、聖人の立てる道、筋道は一つである)とあるように、正しい原理、原則は不変で犯してはならないということで、その「揆一」がひっくり返ると「一揆」が起こるのでしょう。
一方、十二支で今年はうさぎ年です。じつは「卯」は兎ではなく、「茆」(かや)、つまり植物の茅を意味するもので、陽気の衝動を表し、「生い茂る」という暗示です。
良い意味では、繁栄、繁茂ということで、勢いがある年回りです。
しかし、転じれば、こんがらがる、紛糾して動きが取れなくなることでもあります。
「癸卯」は、物事の筋道を立て、正義を持って進めば繁栄が待っている年だということです。
今年一年しっかりと正しいビジョンを持って頑張りましょう。