平成26年12月県議会定例会知事提案説明要旨2-13
平成26年12月県議会定例会知事提案説明要旨
【2.県政の概要】
(13)富士山静岡空港
次に、富士山静岡空港についてであります。
富士山静岡空港の10月の利用者数は約4万7千人、搭乗率は67.6%でした。
このうち、国内線につきましては、利用者数は約2万8千人、搭乗率が66.5%となりました。10月末からの冬ダイヤでは、フジドリームエアラインズの鹿児島線が毎日運航となったほか、全日本空輸の札幌線、沖縄線では、引き続き、大型化された機材により運航されております。
国際線につきましては、利用者数は約1万9千人、搭乗率は69.2%となっております。ソウル線が、国際情勢の影響等により、12月1日から週3便に減便となる一方で、中国路線においては、訪日需要の高まりを受けて、中国東方航空が運航している上海・武漢線が、冬ダイヤとしては開港以来初めて週4便運航しているほか、天津航空が連続チャーター便を運航している天津・静岡線も、高い搭乗率を維持しております。
また、今月19日に、静岡県・浙江省経済交流促進機構の両県省代表が、私の立会いの下、「富士山静岡空港と杭州蕭山(しょうざん)国際空港定期便就航促進に関する意向書」を取り交わしました。この定期便は、32年間にわたる両県省の友好交流に弾みをつけるものであり、早期に実現するよう、努めてまいります。
こうした中、来年の夏ダイヤでの増便や新規路線開設を実現するためには、それに先立つ冬季の需要確保が極めて重要でありますことから、路線の充実に向けた海外定期便等の利用促進に要する経費を補正予算案に盛り込んだところであります。路線ごとの状況に応じた誘客、送客の施策をきめ細やかに行うことにより、一層の利用拡大に取り組んでまいります。
また、富士山静岡空港の二次交通の改善を図るため、本年3月に富士山静岡空港二次交通検討会議を設置し、議論を重ねていただきましたが、今月5日に、改善の方向性について御提言をいただいたところであります。
提言において指摘されている、富士山静岡空港への公共アクセスが十分でない県西部地域については、速やかに対応することとし、乗合タクシー運行の社会実験を来年3月から実施するための経費を、補正予算案に盛り込んだところであります。
今後も、富士山静岡空港を利用される方々の利便性の向上に向けて積極的に取り組んでまいります。