令和3年2月県議会定例会知事提案説明要旨4-8

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ページID1011098  更新日 2023年1月13日

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令和3年2月県議会定例会知事提案説明要旨

【4.人づくり・富づくりの総仕上げ】(8)世界の人々との交流の拡大

政策の第8の柱は、「世界の人々との交流の拡大」であります。

駿河湾フェリーの利活用促進につきましては、現在、感染症の影響により、厳しい経営環境に置かれておりますが、美しい富士山の姿を海上から望むことができる公共空間として大きな役割を果たし、地域経済に多大な効果をもたらす重要な社会資本であることから、引き続き、運航を継続していく必要があります。

このため、一般社団法人ふじさん駿河湾フェリーと県、環駿河湾地域の3市3町が検討を重ね、今月末までに経営改善戦略を策定いたします。

今後、より多くの方々にフェリー乗船そのものを主目的として御利用いただけるよう、地域企業と連携した船内限定品の開発や、県内大学等と連携した船上教育プログラムの充実などにより、フェリーの魅力向上を図ってまいります。

また、利便性を高めるためのアクセス改善、収入確保や費用縮減を進め、安定的な運航継続に向け、関係者と一体となって取り組んでまいります。

地域外交の推進につきましては、顔と顔を合わせ、相互理解を深め、信頼関係を構築する対面による交流が基本でありますが、今後はより一層、WEBを活用して交流を進め、対面とWEBを併用する「ツイン外交」により、交流先の国・地域とのネットワークの維持、発展につなげてまいります。また、海外に設置している駐在員事務所の優位性を活かし、これまで築いた重点国・地域等との友好関係の維持・深化や、県民の皆様・県内企業に向けた海外現地情報の発信に努めてまいります。

加えて、海外の人材や外国企業の取り込みにより本県の活力を維持することも地域外交の重要な役割でありますことから、コロナ禍の現状を踏まえ、国内の大都市圏に集住している外国人の活力の取り込みにも力を入れてまいります。

ふじのくにの空の玄関口、富士山静岡空港につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響による経済活動や観光交流の停滞、訪日外国人の減少により、令和2年の暦年ベースの搭乗者は、昨年に比べ72%減の21万9,645人となりました。令和2年12月の搭乗者は、6か月連続で1万人を超えたものの、搭乗率は5割を下回り、依然として厳しい状況が続いております。

このため、着陸料やグランドハンドリング経費など、航空会社の運航コストの軽減を図るとともに、中部横断自動車道の開通を見据え、富士山静岡空港株式会社や関係団体等と緊密に連携し、山梨県との観光交流やビジネス利用、教育旅行などによる需要喚起策を展開し、航空路線の維持・確保に取り組んでまいります。