令和3年2月県議会定例会知事提案説明要旨3-1-2

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ページID1011087  更新日 2023年1月13日

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令和3年2月県議会定例会知事提案説明要旨

【3.ウィズコロナ・アフターコロナ時代の先導的な地域づくり】(1)感染拡大防止とリスクへの備え

次に、リスクへの備えについてであります。

市町と一体となった地域経済対策につきましては、首都圏等における緊急事態宣言の再発令やGoToトラベル事業の一時停止、県内での変異株の確認等の影響により、飲食、宿泊、観光をはじめとした多くの事業者の皆様が、大変厳しい経営状況に置かれております。こうした地域経済の厳しい状況につきましては、市長会、町村会、業界団体、県議会各会派の皆様からも切実な声が届けられました。

深刻な影響を受けている地域経済の一刻も早い回復に向け、市町と一緒になって対策を考え、直ちに実行に移してまいります。

そこで、事業者への給付金の支給や地域振興券の発行、販売促進支援など、市町が地域の実情を踏まえて取り組む地域経済対策への支援制度を新たに創設し、市町と一体となって地域経済を支えてまいります。

中小企業の事業継続につきましては、国による政府系金融機関での特別貸付や民間金融機関を活用した資金繰り支援と歩調を合わせ、県制度融資「新型コロナウイルス感染症対応枠」を継続し、引き続き、中小企業の資金繰りに万全を期してまいります。

また、地域企業の経営状況に精通している金融機関との連携を強化し、売上回復に向けた経営改善の取組を支援するとともに、第三者への承継も含めた事業承継も促進してまいります。

さらに、オンラインサービスの提供やECサイトの構築など、デジタル技術の活用により新たなビジネスモデルに挑戦する事業者を切れ目なく支援してまいります。

雇用の維持につきましては、昨年12月の有効求人倍率は0.96倍と7か月連続で1倍を下回り、雇用情勢は引き続き厳しい状況となっております。

こうした中、厳しい就職環境に置かれている大学生に対しましては、インターンシップへの参加促進や静岡U・Iターン就職サポートセンターの相談体制について、オンラインの活用を強化し、就職活動を支援してまいります。

高校、特別支援学校の就職支援につきましては、外部人材を活用した職場開拓や面接指導を行うなど、希望の就職先に就けるよう、きめ細かな支援をしてまいります。

また、離職を余儀なくされた方々に対しましては、失業・求職者向けの職業訓練を着実に実施し、早期の再就職支援に注力してまいります。

鉄道・バスなどの地域公共交通につきましては、新型コロナウイルスの感染拡大による利用者の大幅な減少により、大変厳しい経営状況にあります。

地域の公共交通機関は、県民の皆様の日常生活や経済活動を支える重要な社会インフラでありますので、利用客の減少にも関わらず運行本数を維持していただいている取組や、非接触のキャッシュレスシステム導入などに対する支援を行い、コロナ禍にあっても、安心して通勤・通学や買い物などに利用できる地域交通を確保してまいります。

新たな避難先の確保と避難所の生活環境の改善につきましては、新型コロナウイルスの感染拡大により、避難時の密集を避けるため、避難所の増設や避難スペースの確保が課題となっております。

このため、身近で安心感のある地域の公民館を、防災機能と生活環境を備えた防災コミュニティセンターとして整備し、地域の避難所としても活用できるよう、地震・津波対策等減災交付金に新たな支援メニューを設け、市町の取組を重点的に支援してまいります。

また、避難所の生活環境の改善も急務でありますことから、トイレトラックやシャワーシステム、簡易ベッドなどの資機材整備を積極的に支援し、被災者のプライバシーに配慮した避難環境の充実に努めてまいります。

加えて、住み慣れた自宅で避難生活を送ることの重要性が増していることから、より高い耐震性を確保するため、住宅の耐震補強に対する支援を充実してまいります。