令和3年2月県議会定例会知事提案説明要旨4-4
令和3年2月県議会定例会知事提案説明要旨
【4.人づくり・富づくりの総仕上げ】(4)誰もが活躍できる社会の実現
政策の第4の柱は、「誰もが活躍できる社会の実現」であります。
ICT人材の確保・育成につきましては、県内企業とスタートアップの協業を促す「TECH(テック) BEAT(ビート) Shizuoka(シズオカ)」をリアルとオンラインの融合型とし、バーチャル・リアリティ(5.R)などの臨場感を高める技術を積極的に取り入れるなど、マッチング効果をこれまで以上に高める工夫をしてまいります。
また、東京事務所や県内市町と連携し、高度情報処理人材を擁するICT企業誘致の取組を強化するほか、小中高校生向けのプログラミングコンテストやキャンプを開催し、次世代人材の育成にも積極的に取り組んでまいります。
多文化共生の推進につきましては、県内の10万人を超える外国人県民に、生活に不可欠な情報を届け、安心して快適に暮らせる環境をつくることが必要です。
このため、「外国人県民への情報提供に関するガイドライン」に基づき、必要な情報が確実に届くよう、新たに設ける多言語情報ポータルサイトに集約して発信してまいります。
また、コロナ禍においても、ブラジル人学校に通う生徒が正規雇用されるよう、採用の鍵となる日本語教育やキャリア教育を実施するとともに、企業との連携を強化するなどプログラムの充実を図り、地域企業で活躍できる人材を育成してまいります。
夜間中学の設置につきましては、これまで、複数回のニーズ調査や、市町教育委員会を対象とした研修会、設置意向調査を行うなど、設置に向けた検討を行ってまいりました。多数の県民の方々から設置を求める声をいただき、設置に向けた環境も整ったことから、誰もが学び、活躍することができる、新たな学びの場、学び直しの場として、県立の夜間中学、ナイト・スクール・プログラムを設置することといたしました。
令和5年4月の開校を目指し、規模や設置場所等を含めた基本方針を策定してまいります。
新しい県立中央図書館につきましては、今後100年に渡り活用される図書館、22世紀に渡って使い続ける図書館であります。専門的な蔵書と専門性の高い機能を拡充しつつ、県民の皆様に開かれた親しみのある、全国に先駆けたウィズコロナ・アフターコロナ時代の新しい総合図書館を目指し、整備を進めてまいります。
現在、アイデアコンペに応募をいただきました多くの御提案を踏まえ、整備計画を策定しており、来年度には、整備計画に基づき設計に着手してまいります。