令和3年2月県議会定例会知事提案説明要旨4-3

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ページID1011093  更新日 2023年1月13日

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令和3年2月県議会定例会知事提案説明要旨

【4.人づくり・富づくりの総仕上げ】(3)子どもが健やかに学び育つ社会の形成

政策の第3の柱は、「子どもが健やかに学び育つ社会の形成」であります。

少子化対策につきましては、今年度、市町と協力して、合計特殊出生率に影響を及ぼす要因を分析した「ふじのくに少子化突破戦略の羅針盤」を改定いたします。来年度は、この新しい羅針盤を活用して地域の特性に応じた少子化対策に取り組む市町を支援してまいります。

また、少子化の主な要因の一つが未婚化、晩婚化であります。結婚を希望する県民の皆様を支援するため、「ふじのくに出会いサポートセンター」を設置し、AIを活用した仲介システムにより出会いの機会を提供するとともに、新生活の開始にあたっては、住まいを確保する際の経済的負担を軽減するなど、市町等と連携して総合的に支援してまいります。

子どもの居場所づくりにつきましては、子ども食堂や学習支援など身近な地域における取組を一層促進するため、活動を支援するサポーターの募集、担い手に対する相談支援に取り組んでまいります。

さらに、来年度からは、静岡県社会福祉協議会と連携して、子どもの居場所づくりに取り組む団体等に対し、ふるさと納税やクラウドファンディングを活用した助成を行うなど、安定的な運営が可能となるよう積極的に支援してまいります。

魅力ある高等学校の実現につきましては、就業構造の変化、グローバル化、技術革新の進展や、高校生の適性、興味・関心、進路の多様化など、高等学校を取り巻く状況の大きな変化に対応するため、普通科の特色化、新学科の設置、実学の奨励に取り組んでまいります。

普通科の特色化につきましては、国の普通科改革を先取りし、国内外の大学等と連携した高度かつ多様な学びの提供、地域社会や企業との連携、中山間地域の生徒の学びの機会の保障を進めてまいります。

新学科の設置につきましては、スポーツや演劇などの各分野においてモデル校を指定するなど、カリキュラム等の検討を進めてまいります。

実学の奨励につきましては、産業界との連携をこれまで以上に進め、専門高校の教育の充実を図り、未来のスペシャリストを育成してまいります。

県立学校の老朽化対策につきましては、子どもたちの安全で快適な学習環境を確保するため、計画的に老朽化対策を進めており、来年度は新たに5校5棟の設計に着手いたします。

また、災害級とも言われる近年の猛暑の中、生徒及び教職員が安全かつ安心して学校生活を送れるよう、現在、空調設備の整備を進めており、本年6月末までに全ての高等学校の普通教室への整備が完了する予定であります。

特別支援学校につきましては、知的障害を対象とする特別支援学校の施設の狭隘化解消や児童生徒の通学負担の軽減を図るため、令和8年度の開校を目指し、静岡地区には、静岡視覚特別支援学校へ併置する形で新たな特別支援学校の整備を、また、令和5年度の開校を目指し、富士富士宮地区には、富士東高等学校内に特別支援学校高等部分校の整備を進めてまいります。