令和3年2月県議会定例会知事提案説明要旨3-1-1

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ページID1011086  更新日 2023年1月13日

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令和3年2月県議会定例会知事提案説明要旨

【3.ウィズコロナ・アフターコロナ時代の先導的な地域づくり】(1)感染拡大防止とリスクへの備え

予算編成と組織定数改編の基本方針の1つ目は、「ウィズコロナ・アフターコロナ時代の先導的な地域づくり」であります。3つの重点テーマに沿って、御説明申し上げます。

第1の重点テーマは、感染拡大防止とリスクへの備えであります。

はじめに、新型コロナウイルス感染症対策についてであります。

英国で報告された変異した新型コロナウイルス、いわゆる変異株が本県でも確認されました。これまでよりも感染力が強いことが報告されております。現時点における感染事例は限定的でありますが、県民の皆様には、更なる感染症の拡大防止に御協力をお願いいたします。

検査体制につきましては、変異株の確認を受け、重症化リスクの高い高齢者福祉施設等における感染拡大を防ぐため、今月上旬から、東部保健所管内の施設を対象に抗原定量検査を実施した結果、感染の拡大は確認されませんでした。

なお、今月3日から県環境衛生科学研究所において、県内で発生した陽性検体のうち一部について変異株PCR検査を開始いたしました。

感染拡大地域においては、引き続き、集中的かつ大規模な検査を速やかに行うことにより感染拡大を防止してまいります。

医療体制の確保につきましては、更に厳しい感染流行期を想定した病床数を確保する必要があります。感染患者を受け入れる医療機関を拡大するため、静岡県病院協会とともに更なる病床の確保を要請するほか、症状が軽快した段階での早期転院を促進するための制度を創設し、中等症以上の患者の病床確保を進めてまいります。

また、重症患者への対応には、多くの人員が必要となることから、人工呼吸器等の集中治療が必要な患者を受け入れた医療機関に対しまして、患者1人当たり1日10万円を基本に支援し、病床の確保を図ってまいります。

地域医療の確保につきましては、地域に欠かせない救急医療体制等の維持・継続を図るため、クラスターが発生した医療機関に対しまして、病床数等に応じて最大5,000万円の支援金を交付いたします。

ワクチンの接種につきましては、国におきまして、安全性と有効性の確認を最優先としつつ、今年前半までに、全国民への接種を可能とするよう準備を進めております。本県におきましても、国のスケジュールに則した速やかな接種を行えるよう市町と連携を密にして進めてまいります。

こうした感染症対策を迅速かつ機動的に実施するため、健康福祉部に「感染症対策局」を設置し、感染拡大防止に万全の対応を図ってまいります。