<生活支援・福祉関連>自転車初乗り指導を通じて、子供たちの自信とやる気を創出。新たなビジネスとして全国展開を目指す 一般社団法人自転車初乗り指導協会
- 所在地
- 〒430-0928 浜松市中区板屋町100-10
- 代表者
- 上嶋常夫
- 電話
- 053-415-8050
- ファクス
- 053-451-3035
- 設立
- 平成24年9月
- 事業内容
- 自転車初乗り教室の開催、インストラクター養成、交通安全教室の開催
若者たちが夢を持って暮らせる社会を
近年、核家族化や共働き家庭の増加等、家庭環境が変化する中で、親が子どもに自転車の乗り方を教える機会が減りつつある。同協会代表の上嶋常夫氏が住む浜松市内においても、安心して練習できる場所が家の近隣に少ないということもあり、自転車に乗れない子どもたちが多くなっていた。
そんな中、自身の孫に自転車の乗り方を教えた上嶋氏は、乗れるようになった孫の自信に満ちた表情に驚いた。常日頃から、子どもたちが夢を持って楽しく暮らせる社会にしたいと考えていた上嶋氏は、「子どもたちに、自転車に乗れるようになることで自信を持つきっかけを与えたい。」と思い立ち、平成24年9月、自転車初乗り指導協会を設立した。
乗れる喜びと教える喜びの創出
同協会は、独自の指導法を用いてこれまで浜松・磐田・湖西市内において「自転車初乗り教室」を開催してきた。会費は4,000円で乗れるまでマンツーマン指導をしており、1時間程度で乗れるようになる子も多い。同教室の評判は口コミで広まり、交通安全教室とも連携しながら、現在までに200人以上が利用している。上嶋氏は、「初めは自信なさげに下向きに歩いていた子が、乗れたと同時に表情が変わり、上を向いて帰っていく。」と語る。
また上嶋氏が会長を務める地元ライブハウスの若手スタッフたちも指導に当たり、間近で子供たちの喜ぶ顔を見ることで、自身のやる気向上と自信の創出にもつながっている。今後は自転車クラブの設立やイベントの企画に力を注ぎ、その活動を全国に広げていく。
起業後に直面した新たな課題(1)
協会設立から1年が経ち、自転車初乗り教室は有料サービスであってもこの地域には必要とされていることがわかった。今後同じような課題を抱える他地域での展開も視野に入れ、どのような体制を築くべきか?
<専門家によるアドバイス内容>
まずは、任意団体としての活動から、法人格を取得することで、本格的な事業化へ向けた体制を整える。次に、指導方法の均一化を図るため、指導マニュアルを作成し、同協会が認定する指導者の輩出と、講座や協会のブランド化を図る。また、新たな教室開催における会場の選定・集客については協会がサポートできる仕組みを構築する。
<アドバイス後の動き>
平成26年8月「一般社団法人自転車初乗り指導協会」を設立し、法人格を取得した。同時に、指導マニュアルの作成と、県内支局の開設及び教室開催地選定に関する具体的なサポートを行いながら、全国展開に向けた基盤づくり体制を構築している。
起業後に直面した新たな課題(2)
新たなビジネスとして話題性に富み、地元では新聞掲載や口コミ等で周知されつつあるが、今後展開する他地域での支部開設に向けて、協会本部としてはどのように情報発信をしていけばよいのか?
<専門家によるアドバイス内容>
現在、同協会の主な情報発信ツールであるホームページは、教室参加者の募集と支部運営者の募集が混在している。各々入り口を分けることで、趣旨が明確に伝わりやすくなる。また上嶋氏が以前より取り組んでいる地域活性化事業と関連性を持たせ、同協会がどのような基盤の上に成り立つ組織なのかを示すことで、相乗効果を期待できる。
<アドバイス後の動き>
同協会を含む他の地域活性化事業のサイトに共通のロゴを掲載することや、デザインの統一感を持たせることで、双方が効率的に情報発信していけば、相乗効果が期待できるということをスタッフ間で再確認した。今後は、活動母体のスケールメリットを生かしながら知名度と信頼度の向上に努めていくことにした。
意義ある事業ですので、浜松から全国各地に広げるよう、仲間を募っていくことがこれからのテーマだと思います。
<担当専門家>
中野眞氏(中小企業診断士・6次産業化プランナー)
覚えやすく人に伝えやすいロゴやキャッチフレーズを使って、より多くの人に存在を広めていきましょう。
<担当専門家>
和田喜充氏(ITコーディネーター)
このページに関するお問い合わせ
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