地域の特産物(土肥白びわ)伊豆市土肥
産地の歴史
明治10年頃、当時の静岡県令(県の長官)大迫貞清氏が、中国の洞庭湖を旅した友人から、びわの種子を譲り受け、静岡県下13郡に配布しました。明治19年になり、土肥村の当時の村長である石原重兵衛氏が、この種から育てた木になった実を食べたところ、肉質が緻密で白く、果汁が豊富で甘味が強く、とてもおいしかったので、この木から接木苗を育成して村民に配布したのが、土肥白びわの産地化の始まりです。
その後、栽培面積は増え続け最盛期には約200戸が栽培するまでになりましたが、昭和34年の伊勢湾台風で壊滅的な被害を受け、びわの栽培農家は激減してしまいました。
現在では土肥地区の一部でしか栽培されておらず、白びわは稀少品となっていますが、昭和50年代に有志により研究会が発足し、関係機関とともに様々な取組がすすめられています。
特色
土肥白びわは、他のびわと比較して甘みと酸味のバランスが良く、上品な味わいは群を抜いています。しかし、特においしく食べられる期間がほんの一時期に限られることや、果皮・果肉が柔らかくて傷がつきやすいことから輸送が困難で入手しにくいことなどから、「幻の白びわ」と呼ばれています。
過去には東京の高級果物店に引き取られたこともありますが、現在は地元の直売所等で販売されています。
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