地域の特産物(水かけ菜)御殿場市・小山町
産地の歴史
御殿場市・小山町の富士山麓は、冬寒く夏涼しい準高冷地域です。この辺りでは、富士山の雪どけ水が湧き出した地下水が豊富で、年間を通して水温13度と安定した水温を保っています。冬季の水田に高畝を作り、湧水を流して保温し栽培する伝統野菜「水かけ菜」は、早春にしか味わえない御殿場・小山地域の特産物として多くの人たちに親しまれています。この地域では、「水を流す」ことを「水をかける」ということから、「水かけ菜」と呼ばれるようになりました。
栽培の歴史は、明治19年春、旧北郷村(現;小山町)阿多野の戸長である喜多氏が越後(現;新潟県)より種子を持ち帰り栽培したのが始まりとされています。明治中頃になり、東海道線(現;JR御殿場線)施設工事の労働者とともに来麓した越後の女性により水かけ菜の漬物が作られ、以来、御殿場・小山地域で広く栽培されるようになったと言われています。
栽培の概況
栽培面積:約3ha
栽培戸数:約35戸
栽培時期:
収穫期〔新湧水菜;1月中旬~1月下旬〕
収穫期〔GR清水菜;1月下旬~2月中旬〕
収穫期〔在来;2月中旬~3月下旬〕
品種:在来系統及び新湧水菜(早生品種)、GR清水菜(中生品種)
収量:10a当たり約1,000Kg
特色
- 手摘みで収穫した「とう」を漬物(水かけ菜漬け)に加工しています。
- 水かけ菜漬けは、『御殿場小山水かけ菜生産組合(0550-84-4821)』の共同販売により、統一パッケージ(500g)で、一般消費者向けに販売しています。
- 水かけ菜漬けをフリーズ・ドライして加工したお茶漬けやふりかけが好評です。
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