第2回『今年も新茶シーズンがやってきました!』
茶畑の新芽が輝き、爽やかな風が心地良い初夏を迎えると、私は幼い頃のお茶の記憶を思い返します。当時は我が家にも茶畑があり、家族総出での茶摘みや収穫した生葉でいっぱいになった小屋に入った時の少しひんやりとした感じや香り、祖母とリヤカーで茶工場まで生葉を運んだ光景など、どれも懐かしい思い出です。
さて、日本一の茶どころ静岡県の今年の新茶は、霜害が少なく、安定して育ったことから、香りやうま味が上質なお茶ができています。4月12日に静岡茶市場で新茶の初取引があり、JAしみず両河内支店が出荷したお茶が1,111,111円/kgという最高値で取引されました。全国に早く新茶の香りを届けたいという想いから、市場開設以来最も早い日程の初取引となりました。これを皮切りに、皇室への献上茶謹製式典や、静岡の新茶の魅力を発信する様々な行事が展開され、新茶シーズンの訪れを盛り上げています。
先日5月10日には、雲一つ無い澄んだ青空のもと、静岡県茶業会議所による新茶贈呈式が県庁で開催されました。静岡の新茶の魅力を発信するため、八十八夜の頃に毎年催されています。今年も本館前に、県内16茶産地の茶娘やアンバサダーの方々が一堂に会し、多くのお茶の産地を持つ本県の魅力を改めて実感しました。式典では、各産地の皆様から、生産者の方々が丹精込めて作られた自慢の新茶を頂戴しました。全国の消費者の方々に静岡のおいしい新茶を飲んでいただけることを、大変喜ばしく感じながら、各産地のお茶を一つ一つ受け取りました。
また、今年は11月に、「第78回全国お茶まつり静岡大会」が浜松市で開催されます。浜松市での開催は今回が初めてであり、静岡県内での開催は9年ぶりです。11月2日~3日に、浜松城公園で「はままつ茶+(ちゃぷらす)」をテーマにした、お茶と食とステージを堪能する消費拡大イベントも予定されており、多くの皆様に、お茶を通した新たな出逢いを見つけていただければ幸いです。さらに、静岡県内だけでなく、全国の茶産地からも多くの方々に来場していただける見込みです。全国から人が静岡に集まってくるこの機会に、関係者が一体となって「茶の都しずおか」の魅力を発信してまいります。
「第78回全国お茶まつり静岡大会」チラシ
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