第3回『中国浙江省・径山寺(きんざんじ)の僧侶の皆様が訪問されました』

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ページID1063786  更新日 2024年5月31日

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 県内では新茶シーズン真っ盛りの5月13日、静岡県と友好提携を結んでいる中国浙江省にある径山興聖萬壽禅寺(以下、径山寺)の戒興(かいこう)住職を団長とする総勢21名の僧侶の皆様が県庁にお越しになりました。

 径山寺は浙江省の省都・杭州市の山間地にある禅寺で、唐の時代に建立されました。南宋時代には「五山十刹」の最高位となった名刹で、年間300万人が訪れる景勝地でもあります。 

 「中国のお寺の僧侶が、なぜ静岡県庁を訪問するのか?」と疑問に思われた方もいらっしゃるかと思いますが、この径山寺は「静岡茶」と深い縁があります。 

 今から約800年前、静岡茶の始祖とされている聖一国師が、この径山寺で修業を積み、帰国の際にお茶の種を持ち帰り、ふるさとである静岡市の山間地に種を蒔いたのが、静岡茶の始まりとされています。今や本県は「日本一の茶どころ」と言われておりますが、その始まりが径山寺にあったということです。

 私は、副知事に就任する直前の3月下旬に、静岡県日中友好協議会の理事長として浙江省を訪問した際、面会した省政府代表の推薦を受け、急遽、径山寺を訪問しました。急な訪問であったにも関わらず、僧侶の皆様は寺院内を丁寧に御案内くださり、径山茶を飲みながら、径山寺に伝わる聖一国師のエピソードを教えていただくなど、現地では温かな歓迎を受け、お茶を通じた本県と浙江省の友好の深さに感銘を受けました。


増井副知事が径山寺の僧侶と握手をしている様子
径山寺での交流の様子
増井副知事が寺院内の像を見る様子の写真
寺院内の聖一国師の像

 今回の県庁への訪問は、聖一国師の功績を称える「聖一国師顕彰会(事務局:静岡商工会議所)」と径山寺の皆様との長年にわたる双方向の茶文化交流の一環として実現したものです。

 私からは、3月の径山寺訪問の際のお礼と、今後もより温かな交流が続いていくことを期待することをお伝えさせていただき、静岡県産の新茶を贈呈いたしました。

 県といたしましては、県民の皆様が、気軽に友好都市である浙江省の径山寺に足を運んでいただけるように、富士山静岡空港と浙江省・杭州蕭山空港を繋ぐ直行便の一日も早い復便を目指し、引き続き努力してまいります。


径山寺の皆様へのお礼の挨拶をしている様子
径山寺の皆様へのお礼の挨拶
戒興住職に新茶を贈呈している様子
戒興住職に新茶を贈呈

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