平成31年2月県議会定例会知事提案説明要旨2-8-2
平成31年2月県議会定例会知事提案説明要旨
【2.平成31年度当初予算案と組織定数の改編の基本方針の1つ目「人づくり・富づくりのための重点的な取組」】
(8)世界の人々との交流の拡大
2.地域外交の深化
次に、地域外交の深化についてであります。
30年にわたる平成の世が終わります。平成が意味する「国の内外、天地とも平和が達成される」は、本県の地域外交にも通じるものであります。新しい時代の幕開けとともに、本県の地域外交の更なる深化を図ってまいります。
中国につきましては、長年にわたる浙江省との友好関係を軸とする、幅広い交流と通商の促進に加えて、近年は、中国全土への影響力が大きい首都北京において、中央政府関係機関とのネットワークを強化してまいりました。来年度は、北京国際園芸博覧会への出展を通じ、一層の情報発信を行い、富士山などの世界的な地域資源を有する、本県の知名度向上を図ってまいります。
米国につきましては、日米間の地域レベルの経済交流を促進する日米カウンシル知事会議が、本年8月に、カリフォルニア州シリコンバレーで開催されます。企業や大学、研究機関など、異業種、異分野の組織が有機的に結びつき、新たな製品やサービスを次々に生み出しているこの地において、本県の魅力を発信するとともに、参加企業のネットワーキングを通じたビジネス展開を支援してまいります。
新たな重点国に位置付けたインドにつきましては、昨年11月、本県調査団をテランガナ州に派遣し、IT、医薬品、バイオなどの優れた分野を視察したほか、インド工科大学を軸とした、人的・知的交流の可能性を確認いたしました。
今後は、テランガナ州からの訪問団を受け入れるとともに、人的・知的交流、経済交流に係る覚書の調印に向けて、交流を深めてまいります。
引き続き、友好的互恵・互助の精神に基づく、揺るぎない信頼関係の構築により、県民の皆様や県内企業が多くの恩恵を享受できますよう、積極的に地域外交を推進してまいります。