平成31年2月県議会定例会知事提案説明要旨2-5-1
平成31年2月県議会定例会知事提案説明要旨
【2.平成31年度当初予算案と組織定数の改編の基本方針の1つ目「人づくり・富づくりのための重点的な取組」】
(5)富をつくる産業の展開
1.静岡新産業集積クラスターの推進
政策の第5の柱は、「富をつくる産業の展開」であります。
はじめに、静岡新産業集積クラスターの推進についてであります。
富士山麓の医療城下町を目指すファルマバレープロジェクトにつきましては、中核支援機関「ふじのくに医療城下町推進機構」の公益法人化に当たり、その機能を強化するため、県の出資金を10億円に増額いたします。
また、「人生100年時代」の超高齢社会を見据え、新たに「健康寿命延伸・自立支援プロジェクト」をスタートいたします。これまで培った医療分野の開発支援のノウハウやネットワークを最大限活用し、福祉・介護分野にも重点的に取り組んでまいります。
食品や化成品産業等の集積を目指すフーズ・サイエンスヒルズプロジェクトにつきましては、先月、中国上海で開催した静岡県産化粧品展に、本県企業6社が出展し、高品質な化粧品をアピールしてまいりました。引き続き、フーズ・サイエンスセンターや、静岡県立大学などと連携し、県内農林水産物を活用した化粧品素材の開発に官民で取り組み、輸出や生産の拡大につなげてまいります。
あらゆる産業の基盤技術として必要不可欠な光・電子技術を活用し、産業競争力の強化を目指すフォトンバレープロジェクトにつきましては、来年度、浜松版アクトファスト「A(エイ)-SAP(サップ)(Access Center for Innovation Solutions, Actions and Professionals)」を拡充いたします。先進地域であるヨーロッパの企業支援策「アクトファスト」をモデルに、大学等の専門家チームが、光・電子技術を活用して中小企業の課題解決に集中的に取り組み、企業の試作品開発の高度化や、開発期間の短縮につなげてまいります。