マスク着用の夏、熱中症に要注意!(令和3年7月号)
今年の夏も、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、マスクの着用が必要となりそうです。これから夏を迎えるにあたり、新型コロナウイルスの感染予防と、熱中症予防の対策が必要となりますので、御紹介します。
あわせて、今年度から全国で運用される「熱中症警戒アラート」に関する情報もお届けします。
新型コロナ感染予防×熱中症対策
マスクを着用していると、顔の半分が覆われ熱が体の外にうまく逃げにくいうえ、口の中が湿っているため、のどの渇きが感じにくく、熱中症になりやすいので、注意が必要です。
また、外出自粛で自宅にいることが多くなりますが、屋内でも熱中症になることがありますので、しっかり予防することが大切です。
コロナ禍の熱中症対策4つのポイント
1 基本は、「暑さを避ける」
- 涼しい服装、日傘や帽子を着用
- 少しでも体調が悪くなったら、涼しい場所へ移動へ(室内もしくは日陰へ)
2 のどが渇いていなくても、1時間に1杯の水分補給
- 1日あたり1.2リットルを目安に水分補給(1時間ごとにコップ1杯、入浴前後、起床後に1杯程度)
- 大量に汗をかいた時は、水分に加えて塩分も補給
3 暑い日や湿度が高い時はエアコンを活用+換気
- 新型コロナウイルス対策のため、冷房使用時でも窓や換気扇によりこまめな換気
- 換気により室温が上昇してしまうため、室温確認をして、エアコンの温度設定を下げるなど室温調整
4 「暑さに備えた体づくり」と日頃の体調管理
- 暑さに備え、無理のない範囲で汗ばむくらいの運動を実施
- 毎朝の体温測定と健康チェックを行い、体調が悪いときは無理せず休養
マスクの着用は、熱中症になるリスクが高くなる恐れがありますが、飛沫の拡大予防に有効です。周囲の人との距離を十分にとれる場所で、マスクを一時的に外して休養をとったり、マスク着用時には強い負荷の作業や運動を避けるなど、状況に応じた対応を心がけましょう。
今年度から全国運用された「熱中症警戒アラート」
熱中症の危険性が極めて高くなると予測された際に、環境省と気象庁から熱中症警戒アラートが発表され、必要な熱中症予防行動を配信されることとなりました。熱中症警戒アラートが発表されるタイミングや、発表時の対応についてお伝えします。
熱中症警戒アラート発表の基準とタイミング
- 環境省が発表している暑さ指数が33以上になると予測される地点があるとき
- 都道府県単位で発表されます
- 発表は1日2回(前日の夕方17時、当日朝5時)
暑さ指数33とは、どんな暑さ?
暑さ指数とは、人間の熱バランスに影響の大きい気温、湿度、輻射熱の3つを取り入れた温度の指数です。1ほぼ安全、2注意、3警戒、4厳重注意、5危険の5段階で表示されますが、暑さ指数28以上で「厳重警戒」、31以上で「危険」となります。
よって、熱中症警戒アラートが発表される暑さ指数33は、かなりの危険性と言えそうです。
熱中症の予防に役立ててもらうため、気象庁では、「高温注意情報」(翌日または当日の最高気温が概ね35℃以上になることが予想される場合に発表)、環境省では「暑さ指数」(湿度、周辺の熱環境、気温、気流の要素を取り入れた指標)についてホームページ等で情報提供をしています。それぞれ上手に活用して、暑さから身を守りましょう。
熱中症警戒アラートが発表された場合の対応
- 熱中症警戒アラートで発表される“具体的に取るべき熱中症予防行動”を確認する。
- そのほか、「危険な暑さを避ける」ために、以下のような対策をとる。
- 要不急の外出はできるだけ避け、昼夜問わず、エアコン等を使用する。
- 高齢者、子ども、障害のある方等に対して周囲の方々から声かけをする。
- 身の回りの暑さ指数を確認し、行動の目安にする。
- エアコン等が設置されていない屋内外での運動は、原則中止または延期する。
(環境省及び気象庁作成熱中症警戒アラートチラシより)
近年、35度以上の猛暑日になる日も多いことから、熱中症による死亡者数・緊急搬送者数は増加傾向にあり、熱中症から命を守るために、予防対策は重要です。コロナ対策に加え、出かける前にはテレビやラジオ等で情報収集し、適切な熱中症対策をとるよう、心がけましょう。
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