女性の健康週間(令和3年3月号)
3月1日から8日までは「女性の健康週間」です。
女性が元気であることは社会の明るさや活力に通じることから、女性の様々な健康問題を社会全体として総合的に支援していこうと設けられています。
女性の健康に関する問題としては、過度のダイエットや骨粗しょう症、妊娠・出産、更年期障害、女性のがん(乳がん・子宮がん)などがあげられます。
若い女性のやせ
近年、若年女性の『やせ』が増加しており、令和元年の国民健康・栄養調査結果では20歳代の女性の約5人に1人は『やせ』という結果です。しかも、やせているのに、さらに体重を減らそうとする傾向がみられるなど、適切な栄養摂取ができていない心配があります。また、若年期のやせが骨密度に悪影響を及ぼす可能性もあります。
更年期
更年期には女性ホルモン(エストロゲン)の減少に加え、本人の気質や環境が作用しあって、心身に不調を訴える『更年期症状、更年期障害』に悩む方が多くみられます。症状ごとの対症療法を受けても改善しないことがあるので、婦人科や更年期外来、女性外来などの専門医を受診するとともに、生活習慣を見直し、趣味や仕事、社会参加など生きがいを見つけ、「更年期」を上手に乗り切りましょう。
女性のがん
2020年のがん罹患数予測で女性の罹患数が多い部位は順に、乳房、大腸、肺、胃、子宮となっており、死亡数予測で女性の死亡数が多い部位は順に、大腸、肺、膵臓、乳房、胃です。
人口の高齢化の影響を除いた年齢調整率で見ると、がんの死亡は1990年代半ばをピークに減少、罹患は1980年代以降増加しています。
女性のがんでは、子宮がん(頸部、体部)による死亡が増加しています。罹患は、乳がん、子宮がん、卵巣がん等が増えています。
子宮頸がんは20歳代後半から40歳前後まで高くなった後、横ばいになります。近年、罹患率、死亡率ともに若年層で増加傾向にありますが、検診受診率は欧米に比べてきわめて低い状況です。検診を受けて早期発見できれば、救える命もたくさんあることを知ってほしいと思います。
喫煙
全国では、成人男性の喫煙率は減少し続けていますが、成人女性の喫煙率は、30歳代から40歳代では近年減少傾向で、50歳代では増加傾向にあります。
女性の健康に関する特徴を男女共に理解して、充実した日々を過ごしましょう。
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