令和元年度働き方改革推進リーダー養成講座 全5日間
【1日目】9月6日(金曜)『「働き方改革」を深く理解し実践する(1)』 【2日目】9月18日(水曜) 『「働き方改革」を深く理解し実践する(2)』
[講師] 松久 晃士 株式会社ワーク・ライフバランス コンサルタント
1日目は「自社が働き方改革に取り組むことの意味について深く理解し、従業員に納得のできる説明ができる状態になる」を目標にし、なぜ私たちは働き方改革に取り組むのか、働き方改革をどのように進めるのか、“私の働き方“について目を向けることの重要性などを学びました。
2日目は「働き方改革推進リーダーとして社内で取組を展開できるよう、他社事例に基づく成功のコツや知識を身に着ける」を目標にし、働き方改革に関する周囲の感想、実行スケジュールの組み立て方、推進リーダーの役割、働き方改革を進めるときに役立つツールを学びました。
【3日目】9月25日(水曜)『ワークライフバランス関連制度の導入と運用ポイント』
[講師] 小田切 克子 小田切克子事務所 代表
3日目は、働き方改革関連法の概要、女性活躍推進法、子育て・介護等と仕事の両立や両立支援のプロセス、副業・兼業、男女雇用機会均等法など「ワークライフバランス関連制度の導入と運用ポイント」を学びました。
また、従業員との面談をロールプレイングで体験し、自社の休業制度の詳細を把握していなかったことや、一人ひとり抱えている問題が違うため、柔軟な制度が必要であることなど、新たな課題を発見することもできました。
【4日目】『働き方改革の先進企業視察』(1)10月3日(木曜)「株式会社共立アイコム 本社」
- 事業内容:印刷業・情報サービス業
- 社員数:144名
- 参加者:8名
【受賞歴】
- 2019年 第9回「日本でいちばん大切にしたい会社」審査委員会特別賞
- 2019年 静岡県働き方改革アワード
勤務時間や個人目標、作業の進捗状況などを「見える化」することにより、営業・制作部門だけでなく、製造現場でも生産性が向上している。
毎月定められた残業時間を超過した社員に部門長経由で配布される「イエローカード」は、5枚たまると「レッドカード」になり、本人・上司・周りに状況を知らせる取組で、導入後は平均月残業時間が27時間(前年同期比15%削減)になった。
本社を移転リニューアルし、ワンフロアになったことで、日常的な社員同士のコミュニケーションの向上、無駄のないスマート空間による業務効率化、創造性とチャレンジ精神の促進を実現。
機能的で働きやすい環境のなか、お互いコミュニケーションを取りながらいきいき働いている姿が印象的でした。
【4日目】『働き方改革の先進企業視察』(2)10月4日(金曜)「株式会社アクタガワ 本社」
- 事業内容:介護関連サービス事業
- 社員数:700名
- 参加者:6名
【受賞歴】
- 2014年 静岡市 女性の活躍応援事業所大賞
- 2018年 はばたく中小企業-小規模事業者300社
正社員やフルタイム勤務中心だった人材採用からシフトし、育児や介護経験のある短時間勤務者の採用や、高齢者、外国人、障がい者と、多様な人材を採用しダイバーシティ経営を推進している。
個々のライフスタイルに合わせて「子育てコース」「介護コース」「管理職一旦お休みコース」「趣味対応コース」と就業制度も多数整備。
福利厚生も厚く、「カムバック再雇用制度」「同伴アフターデイ制度」「保育所手当補助金制度」「シングルマザー応援制度」など手当も充実。「お互い様」の精神も育まれ、働きやすい職場環境が整えられている。
【4日目】『働き方改革の先進企業視察』(3)10月11日(金曜)「株式会社吉村 静岡工場」
- 事業内容:食品包装資材の企画、製造、販売
- 社員数:228名
- 参加者:12名
【受賞歴】
- 2016年 はばたく中小企-業小規模事業者300社
- 2017年 「新・ダイバーシティ経営企業100選
- 2018年 第8回「日本でいちばん大切にしたい会社」中小企業基盤整備機構理事長賞
企業理念を誰でもわかるように噛み砕いて浸透させることで、全社員が同じベクトルを向きながら自ら行動できるような仕組みづくりがされている。
社員に責任と権限をすべて渡し、とにかく任せ、何かを行う時に「目的と目標」を掲げたり、所属する課の理念を自分達で考えたりしている。結果として、仕事のやり方でなく、在り方を考えられる意識の高い社員が育つ風土が醸成されている。
また「5分会議」や「20秒以内での発言」などの徹底した時間管理や、経営情報から社員の個人目標まですべてを見える化するなど、様々な取組を実施している。
【5日目】10月21日(月曜)『働き方改革の実現に向けて 業務自動化RPA紹介』
株式会社サンロフト webシステム事業部 永井 浩由
株式会社るるキャリア 代表取締役 内田 美紀子
養成講座の最終回となる5日目は、まず企業視察を振り返り、自社で導入したい取組や参考になったことなどを共有。次に、業務自動化と省力化を実現するためのPRAツールについて、概要から適用領域、導入事例までの知識を習得。最後に、自社で「働き方改革」の取組を実行・実現しやすいアクションプランの作り方を学んだ。
※RPA(Robotic Process Automation)とは
定期的なパソコン操作をソフトウェアのロボットで自動化するもの。単純作業をソフトウェアで代行することで、業務の品質向上と作業時間の短縮を実現する。
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