令和3年度 黄綬褒章受章者(技能功労)の紹介

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ページID1026660  更新日 2023年1月13日

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春の受章者(50音順・敬称略)

野ケ本 明(牧之原市) 株式会社明建

長年とび工として培った優れた技能を有し、これまで数々の大型機械の設置作業を曳家の技を用いて指揮し、高い評価を得ている。新工法であるリフトアップ工法の手順書や工程表を作成し、工期短縮及びコスト低減に多大な功績を果たした。また、県鳶工業連合会若鳶会で勉強会を実施し若年技能者を指導するとともに、取引先の海外工場における機械設置作業では、現地作業員を指導するなど、国内外を問わず技能者の育成に尽力している。

村松 富近(沼津市) ムラマツ時計眼鏡店

家業である時計店で54年間技能の研鑽に努め、機械式時計の修理に関する知識・技能は、電池式が主流となった現代では希少な存在となっている。動かなくなった機械式時計であれば必ず機能を取り戻すことができ、業界における第一人者と言われている。また、自社の後継者だけでなく、沼津時計商組合長として、組合員を対象に時計修理の技能講習会を開催し、後進の育成に尽力している。

守屋 勝博(浜松市浜北区) 株式会社サインアートモリヤ

広告美術工の貴重な技能である、筆で文字やイラストを描く手描きの技能について、特に秀でた技能を有している。また、そうした伝統技能を現代に活かす為に、エイジング塗装を看板製作に応用した新しい手法を開発した。静岡県広告美術業協同組合副理事長及び静岡県広告美術技能士会役員として、技能検定委員、技能グランプリ選手の育成指導等、県内の広告美術技能の向上・継承に先頭に立って尽力している。

 

秋の受章者(50音順・敬称略)

新井 吉雄(静岡市葵区) あらい漆工房

木地呂塗りや卵殻塗りなどのほか、蒔絵など加飾の技法を駆使した駿河漆器の伝統的な上塗技法である「珊瑚塗り」「錦塗り」などの変塗技法を多数習得し、長年の研究努力と卓越した技術によって、「緑錦の変塗り」という新たな技法を生み出した。透明感ある緑色に幾つかの斑紋が見られ、緑の濃淡の深みと銀の輝きが特徴的で、駿河漆器を代表する変塗技法となっている。また、業界団体の後進育成に積極的に取り組み、技術の伝承に尽力している。

佐野 義光(富士宮市) 光建業株式会社

宮大工として昭和28年より67年間、社寺建築を手掛ける中で、規矩術や木割りの技能を習得し、設計から完成まですべて自分の手で仕上げている。社寺仏閣の屋根では、反らせると同時に軒先も隅に向けて反り上がるように施工するが、隅が反ると軒先が短く見えるため、それを修正する方法を規矩術の中に取り入れて施工する工法を考案した。現在は、長年の棟梁としての技術を伝えるべく、後進指導にも力を注いでいる。

竹下 銑三(袋井市) トヨモト洋服店

紳士服製作に70年以上従事して培った、高度な知識と技能を持ち、特に機能性の良い肩作りにおいて秀でた技能を有している。肩入れは裁縫工程のうちで最も重要な個所と位置づけ、怒肩、撫肩など、一人ひとり異なる体型に合った、着心地の良い服を仕上げることが出来る。副会長を務める静岡県洋服技能士会での技能検定の取得推進や、職業訓練校での指導等を通じ、後進の育成に尽力している。

このページに関するお問い合わせ

経済産業部就業支援局職業能力開発課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-2821
ファクス番号:054-271-1979
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