平成30年2月県議会定例会知事提案説明要旨3-5-3

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ページID1010758  更新日 2023年1月13日

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平成30年2月県議会定例会知事提案説明要旨

【3.人づくり・富づくりのための重点的な取組】(5)富をつくる産業の展開3.「新たな成長産業の育成」

次に、新たな成長産業の育成についてであります。

世界的に進むEV化や自動運転などの急速な技術革新への対応につきましては、自動車メーカーや県内部品メーカー、国、大学の専門家で構成する研究会を新たに設置し、産業界や関係機関と連携しながら、産業構造の変化への対応が課題となっている自動車産業等への支援を強化してまいります。

また、浜松地域イノベーション推進機構に設置される「次世代自動車センター」を通じて、地域の産業特性に応じたEV化への対応を支援してまいります。

セルロースナノファイバー(CNF)につきましては、昨年、静岡大学に設置した寄附講座により、研究開発と人材育成を強化いたします。また、個別の商談やマッチングなどを目的とした総合展示会などにより、県内企業による製品開発や販路開拓を支援するとともに、県東部地域を中心として製造拠点の形成を進め、CNF産業の集積を図ってまいります。

本県が、我が国のCNF産業を先導し、世界的な拠点となるよう、引き続き、総力を挙げて取り組んでまいります。

航空宇宙分野につきましては、ブラジル航空技術大学及び航空機メーカーのエンブラエル社との連携を進め、航空機関連産業の人材育成や県内企業の海外でのビジネス創出につなげてまいります。メンテナンス、リペア、オーバーホール、いわゆるMROビジネスにつきましては、静岡エアコミュータ株式会社が、世界的なヘリコプターメーカーであるイタリア・レオナルドヘリコプターズと業務提携いたしました。平成31年4月の稼動を目指し、レオナルドヘリコプターズの世界戦略拠点として、同社のヘリコプターを整備する日本で最初の「エクセレントサービスセンター」を、富士山静岡空港ターミナル地区西側に設置することが決定いたしました。こうした動きをはずみに、県内企業の航空機関連産業への参入や事業拡大を促進してまいります。

海洋由来の資源を活用するマリンバイオテクノロジーにつきましては、産業分野への応用が大いに期待されております。これに着目し、県といたしましても、新たな取組として、県内外の大学や、研究機関、民間企業と連携し、駿河湾の資源を活用した革新的な技術や製品の開発を促進するプラットフォームを構築してまいります。この取組をさらに発展し、マリンバイオテクノロジーを核としたイノベーションによる富の創出を目指してまいります。