令和3年度静岡県文化奨励賞

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ページID1018908  更新日 2023年1月11日

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授賞式の開催

令和3年5月27日(木曜日)、静岡県庁別館21階展望ロビーで授賞式を行いました。

例年、多くのお客様をお呼びして授賞式を開催するところですが、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、関係者のみの出席により開催しました。

静岡県文化奨励賞は、芸術や学術を通じ、本県の文化の振興と向上に寄与する個人又は団体の活動を奨励するもので、令和3年度で60回目となる伝統ある賞です。

授賞式では、今年度受賞者の3者(1名2団体)に川勝平太知事から賞状と副賞が授与されました。

受賞された陶芸家の小割哲也さん、特定非営利活動法人アートコネクトしずおか、特定非営利活動法人旧五十嵐邸を考える会からは、受賞の喜びや、活動の内容、周囲への感謝、今後に向けた抱負などを挨拶で語っていただきました。

受賞者の皆様、誠におめでとうございます。今後ますますの御活躍をお祈り申し上げます。

写真:授賞式集合写真
川勝知事と受賞者の記念撮影
(後列左から)保崎さん(アートコネクトしずおか)、吉田副理事長、辻副理事長、片瀬さん(3名様は旧五十嵐邸を考える会)
(前列左から)遠藤理事(アートコネクトしずおか)、知事、片瀬理事長(旧五十嵐邸を考える会)、小割さん

令和3年度受賞者の紹介

小割 哲也(こわり てつや)【富士宮市】

経歴

富士市出身。明治大学・大学院で建築を学び、その後魯山人に憧れて陶芸を始め、富士宮市で無心窯(むしんがま)を主宰。陶芸家として織部の新しい姿を研究し、骨董的な価値観からの脱却を模索している。個展開催を中心に公募展への出品も行うなど意欲的に創作活動を行っている。

現在では陶芸家として活動する傍ら、静岡県工芸家協会会長として協会の活性化に取り組むとともに、沼津市の私立誠恵高等学校の芸術コース陶芸専攻の講師や各地での陶芸教室、瀬戸市美術展の陶芸部門審査員を務めるなど県内外で精力的に活動している。日展会友、日工会評議員。

活動等

平成30年度に静岡県工芸家協会会長に就任すると同時に、理事に若手を加え、公募展のあり方を見直し、様々な研究会を企画するなど、静岡県内の工芸作家や愛好家の交流を活性化し、若手の発掘・育成に尽力している。

また、沼津市の私立誠恵高等学校の芸術コース陶芸専攻の講師として、13年間生徒を指導し、人材の育成と陶芸芸術の普及発展において多くの実績を上げている。静岡県高等学校美術工芸展では指導した生徒の作品が上位に入賞し、全国展にも選出されるなど指導力の高さを裏付けている。

まちづくりセンター(旧公民館)や幼稚園、小学校での陶芸教室、陶芸愛好家との連携や交流も積極的に推進し、県内の陶芸芸術の裾野拡大に寄与している。

受賞歴

  • 平成14年 日展 日展
  • 平成30年 日展 特選「時空体」
  • 平成30年 日工会展 閣総理大臣賞「時空」
  • 令和元年 美濃陶芸展 新天皇御即位奉祝特別賞「時象体」
  • 令和元年 日展 無鑑査「層位体」 他多数
写真:受賞者 小割哲也さん
小割哲也さん
写真:小割さん作品
平成30年日展特選作品「時空体」

特定非営利活動法人 アートコネクトしずおか【静岡市葵区】

概要

社会に対して、文化・芸術支援また障害者支援に関する事業を行い、静岡の芸術文化の振興に寄与することを目的に平成29年に設立された。(1)障害のある人の芸術活動を通しての支援活動、(2)病の子どもたちを芸術活動を通して支援する活動、の2つを活動の大きな柱に掲げ、障害のある人や病と闘う子どもたちをアートを通じて応援し、社会や企業と繋げる活動を行っている。

活動の状況

  1. 障害のある人のために、アートを通じて社会参加を支援する活動
    • アート展示(静岡三菱自動車販売株式会社ショールーム、株式会社静岡朝日テレビ)
    • アートレンタル(県庁障害者アート空間化・まちじゅうアート)
    • アート販売プロデュース(ロリエたこまんパッケージアート)
    • 看板・壁面・ヒーリングアート企画設置(第一建設株式会社静岡城北高校工事壁、静岡済生会病院内ヒーリングアート)
    • 授産品デザイン・販売促進(静岡市障害福祉企画課協働事業)
  2. 病と闘う子どもたちのためのワークショップ
    • 県立こども病院、静岡てんかん・神経医療センター、静岡済生会療育センター、浜松医科大学医学部附属病院にて開催
  3. コロナ禍の中で病(障害)と闘う子どもたちをアートやパフォーマンスで癒す楽しい時間創造プロジェクト
  4. 企業の社会貢献事業の支援
    • 活動資金支援や業務依頼いただいた企業を、活動を通して広く宣伝、広報することで、企業の社会貢献の活動をサポート

行政関係採択事業

  • 平成29、30、令和元年度 ふじのくに子ども芸術大学公募型講座採択(静岡県)
  • 平成30年度 静岡市協働パイロット事業授産品販売促進支援プロジェクト
  • 令和元、2年度 県庁障害者アート空間化・まちじゅうアート推進事業(静岡県)
写真:ワークショップの様子
障害や病を抱える子どもたちのための出張芸術ワークショップ
写真:アート作品展示の様子
障害者アート展示活用

特定非営利活動法人 旧五十嵐邸を考える会(きゅういがらしていをかんがえるかい)【静岡市葵区】

概要

平成10年度に旧蒲原町が実施した旧五十嵐歯科医院の活用をテーマにした「まちづくり講座」の受講生を中心に、平成11年4月に会員15人で発足。平成12年に旧五十嵐歯科医院が国の登録有形文化財となる。平成14年に町NPO審議会による審査を経て旧五十嵐歯科医院の管理活用を受託し、平成18年に静岡市と合併後も建物の管理運営を受託。同年8月にNPO法人の認証を受け現在に至る。現在の会員は28人。

活動の状況

  • 来館者に旧五十嵐邸の邸内をガイドする事業
  • 歴史的建造物施設を管理運営する事業
  • 伝統文化体験事業(子どもを対象に「旧暦であそぶ」、「昔の暮らし体験」事業)
  • 講演会、音楽会の開催
  • 平成28年以降、蒲原宿子ども案内人養成講座(地域の子どもがまち歩きのガイドとなり発表する講座)実施
  • 平成26年から2年に1回開催されている「富士の山ビエンナーレ」の展示拠点の一つにもなっている。

行政関係採択事業

  • 平成24年 NPO等による文化財建造物の管理活用事業「東海大地震に備えて旧蒲原宿の文化財建造物を地域で守る事業」採択(文化庁)
  • 平成27、28、令和元年度 ふじのくに子ども芸術大学公募型講座採択(静岡県)
写真:五十嵐歯科医院外観
国登録有形文化財旧五十嵐歯科医院
写真:まゆだま作り
活動の様子「まゆだま作り」

令和3年度静岡県文化奨励賞受賞者が決定しました

令和3年度静岡県文化奨励賞受賞者は次の3者(1個人と2団体)に決定しました。

1 受賞者

  • 小割哲也氏(富士宮市)活動分野:美術(陶芸)
  • 特定非営利活動法人アートコネクトしずおか(静岡市葵区)活動分野:障害者文化芸術普及
  • 特定非営利活動法人旧五十嵐邸を考える会(静岡市清水区)活動分野:文化財活用

2 授賞式

授賞式は、5月27日(木曜日)午後4時から、県庁内で開催します。

今年度は、新型コロナウイルス感染症予防のため、関係者のみで実施します。(終了しました)

このページに関するお問い合わせ

スポーツ・文化観光部文化局文化政策課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-2252
ファクス番号:054-221-2827
arts@pref.shizuoka.lg.jp