志太榛原の鳥獣害対策(1)被害の現状

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ページID1034124  更新日 2023年1月11日

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農林産物への野生鳥獣による被害が、今、大きな問題になっています。

中山間地を抱える志太榛原地域。どのように野生動物とつきあっていけば良いのかを考えるためのヒントをお伝えします。

被害の動向(野生鳥獣被害状況調査結果より)

平成26年度、志太榛原地域では、金額にして7,251万円の農産物被害がありました。10年前(平成17年)と比べると実に29倍。志太榛原の農業を守るために鳥獣対策は欠かせない段階に来ています。

獣種別では、イノシシが過半を占め、次いでサル、ニホンジカ、カモシカ、ハクビシンによる被害が多くなっています。また、被害量としてわずかながらアライグマの被害が発生しはじめたので、今後の動向に注意が必要です。

表:農業被害

なぜ増える被害

生息域の拡大

これまで見られなかった場所でカモシカが出現する等、野生動物の生息域が拡大していると考えられています。しかし、どんな種類の野生動物がどこに生息しているか、どこで繁殖しているのかなど、その実態は不明なことが多いのです。

農産物の味を知った鳥獣

「温暖化で山の木の実が不作になったから・・・」などの話を耳にしたことがあるかもしれません。しかし、今、農村で被害をもたらしている野生鳥獣は既に農産物の味を知り、集落近くに住むようになっていると考えられます。たとえ山に木の実があっても、ずっとおいしくて栄養がある農作物が手に入るなら山には帰りません。

生きやすい環境が農村にある

野生鳥獣は、冬にエサが少なければ衰弱・餓死するという脅威にさらされて暮らしていました。近年は人間の活動が低下し、農村に近いところに耕作放棄地や放置竹林が存在します。野生鳥獣にとっては、身を隠せる上に食料を入手できる、生きやすい環境ができたことになります。

人を恐れない

狩猟をする人は減っています。まして一般の人が野生動物に対して攻撃をすることはほとんどありません。野生鳥獣は人を避けるどころか、むしろ「人がいるところにいいものがある」と学習した個体が増えているようです。

写真:イノシシとシカ
(写真左)畑へ向かうイノシシ
(写真右)ヒノキの樹皮を剥くシカ

農林事務所の取組み

志太榛原農林事務所では関係各課が連携して鳥獣対策に取り組みます。

業務内容

担当課

電話

  • 農作物の被害防止技術に関すること
  • 被害防止に関する関係機関との調整
  • 交付金による被害防止事業(柵など)に関すること
地域振興課 054-644-9224
  • 狩猟免許に関すること
  • 有害鳥獣の捕獲に関すること
森林整備課 054-644-9243
  • 被害防止施設の設置(基盤整備事業と一体的に整備する場合に限る)事業に関すること
農村整備課 054-644-9123

県民の皆さんへのお願い

鳥獣被害対策で大切なのは、被害が起きた実態をつかむことです。いつ、どこで、どんな鳥獣がどんな行動をして被害が発生したのかはほとんど推測であり、犯行現場は見えていないのが実態です。

思い込みや決め付けをせず、そこに来た野生鳥獣の行動を研究し、ひとつひとつ対策を打つという姿勢で闘っていきましょう。

そのためにも、県が行う研究や情報収集への御協力をお願いします。

このページに関するお問い合わせ

志太榛原農林事務所 総務課
〒426-0075 藤枝市瀬戸新屋362-1
電話番号:054-644-9206
ファクス番号:054-644-9209
AFO-shidahai-soumu@pref.shizuoka.lg.jp