JR東海との対話の経緯
静岡県は、県民が安心できるレベルの環境影響評価を実施してもらうため、JR東海と対話を進めています。
2014年3月〜2018年10月 対話のテーブルにつけない段階
県は、JR東海に対し、環境影響評価準備書に関する知事意見で「トンネル湧水の全量を戻す」ことを求め、それ以降も求め続けています。
しかし、JR東海は「トンネル掘削による河川流量の減少量は特定できるので、全量戻しは必要ない」という見解で、基本認識が大きく異なり、対話が始められませんでした。
2018年10月〜2020年4月 対話のテーブルについたが、十分なデータが出てこないため、対話が進みにくい段階
2018年10月、JR東海が「トンネル湧水の全量を大井川に流す」ことを表明したことにより、「トンネル湧水の全量を戻す」ことの必要性についての基本認識が一致したため、生物多様性と地質構造・水資源の専門部会を設置し、対話を開始しました。
しかし、JR東海は「環境影響評価法に基づく手続きは終わっており、県からあまりにも高い要求を課されている」との考えが根底にあり、県(専門部会)が求める追加の調査や解析データの開示が十分に行われず、対話が進みませんでした。
(影響を与える側であるJR東海によるデータの適切な公表が、相互信頼に基づく対話のために重要であると考えます。)
2020年4月〜2021年12月 国土交通省がJR東海へ指導を行う段階
2020年4月、県とJR東海との対話が促進されるよう、国土交通省が有識者会議を設置しました。
「JR東海の説明はわかりにくい」「データの開示が必要」との委員の指摘を受け、これまで13回開催された会議において、JR東海への指導が行われました。
第13回会議では、その助言・指導及び議論を総括する「大井川水資源問題に関する中間報告」が取りまとめられました。
2022年1月〜現在 国有識者会議の報告書を受け、県専門部会での対話を再開した段階
2022年4月、国の有識者会議の中間報告を受け、県の地質構造・水資源専門部会を開催し、水資源問題についてのJR東海との対話を再開しました。
また、国の有識者会議においては、第14回(2022年6月8日)から第27回(2023年11月7日)まで、「環境保全有識者会議」として、生物多様性等、環境への影響に関する議論が行われ、2023年12月7日に環境保全に関する報告書が取りまとめられました。
これを受け、県は、2024年2月5日、現時点でのJR東海との対話の進捗状況を評価するとともに、今後の主な対話項目を、3分野9区分に整理しました。
現在、整理した対話項目に基づき、地質構造・水資源専門部会及び生物多様性専門部会において、JR東海との対話を進めております。
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