他の工事での水枯れの事例
丹那トンネルの事例
東海道本線丹那トンネル工事(1918年大正7年~1934年昭和9年)では大量のトンネル湧水が発生し、芦ノ湖3杯分(6億立方メートル)とも言われる水が失われました。
その結果、山葵栽培、水田、飲料水として使われていた水が枯れ、被害を受けた水田は5000町歩、関係農民は6000人とも言われています。
影響を受けてから、数年後に補償を得ましたが、失われた水は戻ってきませんでした。
丹那トンネル工事における湧水の状況【写真提供:土木学会付属土木図書館】
渇水被害の経緯
湧水枯渇
断層線に沿ってトンネルから離れた場所でも湧水が枯渇した。
地下水低下
地下水位はトンネル貫通まで低下し、ついにはトンネル位置付近まで130メートル低下した。
突発湧水の発生
著しい突発湧水が2回発生。トンネル湧水量は計6億トン(芦ノ湖3杯分)と言われている。
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