平成22年度 男女共同参画社会づくりに関する知事褒賞受賞者紹介
男女共同参画社会づくり活動に関する知事褒賞受賞者の紹介
静岡県では、「静岡県男女共同参画推進条例」に基づき、男女共同参画の推進に関する取組を積極的に行っている個人・団体・宣言事業所の皆さんや、チャレンジした女性個人・女性団体を表彰しています。
選考委員会による選考の結果、本年度の受賞者を次のとおり決定しました。
(部門ごとに50音順に記載、敬称省略)
【団体の部】4件
小山町連合婦人会《駿東郡小山町》(会員1,192人)
- 平成13年度「小山町男女共同参画社会づくり計画」の策定時から現在まで、町の男女共同参画社会づくり推進のために、講演会や交流会を開催するなど様々な活動を展開し、地域の意識啓発に貢献。
- 平成14年には、女性議員の必要性を訴え勉強会を実施。
- 昨年度も町の12審議会に婦人会の会員が委員として登用され、積極的に発言し、町行政に寄与。
きらり交流会議《富士市》(会員42団体・9個人)
- 市の委託事業「富士発・女と男のフォーラム」、「女性の政治参画シンポジウム」や男女共同参画センター広報事業「ほっとスペース事業」など、様々な事業を企画・実施。
- 平成21年度に、富士市が「男女共同参画都市宣言」をする際は、実行委員として活躍し、また事業の周知・啓発、記念式典の運営、交流会開催など、市が宣言都市として踏み出す上での功績は多大。
- 女性史づくり活動も展開し、現在までに「ふじの女性たちの歩みを紡ぐ」を3冊発行。
富士宮駅前通り商店街振興組合《富士宮市》(組合員31人)
- 組合役員10名の内4名が女性。また理事長・副理事長ともに女性が務め、組合員の4割を女性が占めるケースは全国的に稀である。
- 組合の女性部である「おかみさんの会」が多くの事業の企画から運営まで実施。中でも「十六市」は今年6月で10周年を迎え、ショッピングに加え、”憩いの場・語らいの場”として、市民にも認知されている。
- 平成18年には、働く母親の子育て支援のため、空き店舗を”さぼってんファミリー”として子どもの一時預かりや遊び場を提供。また高齢者には、立ち寄り処”プラチナハウス”を開設するなど、市民にやさしい商店街づくりを目指して実践している。
富士宮市地域女性連絡会《富士宮市》(会員1,100人)
- 地域文化、環境、男女共同参画等相互に学び合い、さらに講演会、学習会等積極的に参加し、地域及び富士宮市の活性化に大きく寄与。
- 地域に伝わる実話や伝説、昔話を題材として大型紙芝居を製作し、出張上演や貸し出しを行い、子どもや高齢者と交流。
- 富士宮市と夫婦都市である近江八幡市の地域女性団体連合会との交歓研修を開催し、女性の地位向上と組織の確立を図っている。(平成21年度で30回を迎えた)
【宣言事業所の部】4件
ジヤトコ株式会社(自動車部品開発・製造)《富士市》従業員6,629人(女性346人男性6,283人)
- 女性のポジティブアクション・職域拡大への取組
- 経営幹部をメンバーとするダイバーシティ・ステアリング・コミッティを設置し、目標値をもって活動に取り組んでいる。
- 社内公募制度により、性別に関わらず、意欲ある社員の積極的な形での配置を実施。
- ダイバーシティに関するアンケート実施により、女性活躍推進における課題を明確化し、解決に向けた取組(ダイバーシティフォーラム・ロールモデルの紹介等)を実施。
- 仕事と家庭の両立を図るための取組
- ライフサポート休暇(年間12日)を半日単位取得可能に、また育児に関わる利用時期を小学校6年生年度末までに制度改定。(H22から)
- 育児のための就業時間短縮の対象年齢を小学校3年生から6年生年度末までに引き上げ。
- 労組代表と人事部で構成する「両立支援に関する労使検討委員会」を設置し、誰もが働きやすい制度と職場環境について検討、推進活動を実施。
- 平成21年度に男性育児休業取得者2名あり、次世代育成認定マーク「くるみん」取得。
沼津東急ホテル(宿泊業)《沼津市》従業員80人(女性30人男性50人)
- 女性のポジティブアクション等への取組
- 管理職資格者の職責の軽減。
- 女性管理職の積極的登用。
- 仕事と家庭の両立を図るための取組
- 該当希望者には、休憩時間を1時間30分にすることで、授乳の時間を作っている。
- 学校行事に参加する職員は、シフト調整や、午後出勤や中抜け勤務などを活用することで参加しやすい配慮をする。
- 職員の子が通学している学校からの職場体験や出前講座等の依頼に積極的に対応。
株式会社リコー沼津事業所(化学工業)《沼津市》従業員1,334人(女性199人男性1,135人)
- 女性のポジティブアクション・職域拡大への取組
- 社内公募制度:「自分自身の将来を自らデザインし、キャリア形成に努力するキャリア創造型社員を尊重する」社風の醸成。
- キャリア開発支援:なりたい人材像を意識し、キャリア開発できるように、育成面談、キャリアデザイン面談・研修を実施。
- 仕事と家庭の両立を図るための取組
- 育児短時間勤務の取得期間、短縮時間の選択肢の拡大
- 支援休暇の対象事由に不妊治療を追加
株式会社レ・サンク(グラフィックデザイン・デジタルアーカイブ)《静岡市》従業員7人(女性6人男性1人)
- 女性のポジティブアクション・職域拡大への取組
- トータルビジネスマネジメントシステムの構築:ISO9001を基準とした独自のシステムを構築、デザイン事業では県内初
- 積極的な女性の人材登用
- 教育計画の策定:事業計画に基づき、年間の社員教育の時間数を設定(年間延べ1,000時間)
- 仕事と家庭の両立を図るための取組
- 独自の年間カレンダーによる連続休業日の設定(H22時05分月7連休、8月11連休等)
- 時間外労働の削減:短納期製作の多量受注から、計画的に進められる長期プロジェクト型の仕事へシフトするという抜本的な改革を実施。
【チャレンジの部】3件
豊田由美《富士市》ちゃの生(ちゃのき)代表
- 他界した両親の農園を継ぐために実家に戻り、新規就農していく姿は、今後の女性の活躍を推進する礎となる。
- インターネットを駆使した農園への集客や農業体験プログラムの実施、茶葉の食用化、斬新なネーミングの無農薬ブルーベリーの商品化、自宅を開放しての「茶畑レストランちゃの生」を開店と、数年でこれだけの多彩な事業展開を図る農業経営者は非常に少ない。
- 豊田氏を中心に、地域内に様々な連携が生まれ、農業による地域活性の活動が拡大。
久田真奈子《駿東郡長泉町》子育て支援活動「プレイグループなめり」主宰
- 子どもが好きで、子育て支援に興味があり、開催場所があれば、資格がなくても活動でき、活動拡大が期待できるロールモデル。
- 子育て中の親子が地域で孤立しないよう、子育ての悩みを解消する場、仲間作りの場となっており、また職場復帰する母親達にも信頼され、地域での貢献度は大。
- 一人で立ち上げ、2組4名の参加からスタート。現在は6名のボランティアがおり、利用者は年々増え、1回50人程度の参加となっている。H21年度には延べ1,500名の参加があった。
古川睦子《静岡市》静岡赤十字病院看護師
- 3人の子育てをしながら、看護師の仕事も続け、平成9年4月から慢性期老年期病棟に配属になったことから、看護師としての観察力や経験に加え、生活者としての視点と発想を取り入れ、看護用品を開発。
- 開発商品第一号「まもっ茶手」は意識障害や嚥下障害の患者のチューブ抜去保護のためのミトン、第二号「にぎ茶っ手」は手の拘縮防止のためのにぎり袋、第三号「ティーキャップ」は尿バックカバーである。緑茶の効能を活かした3つの看護用品の開発で、O-CHAパイオニア賞新技術、新開発大賞を受賞。
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くらし・環境部県民生活局男女共同参画課
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