平成23年度 男女共同参画社会づくりに関する知事褒賞受賞者紹介
男女共同参画社会づくり活動に関する知事褒賞受賞者の紹介
静岡県では「静岡県男女共同参画推進条例」に基づき、男女共同参画の推進に関する取組を積極的に行っている個人・団体・宣言事業所の皆さんや、チャレンジした女性個人・女性団体を表彰しています。選考委員会による選考の結果、本年度の受賞者を次のとおり決定しました。 (部門ごとに50音順に記載、敬称省略)
【個人の部】3件
赤堀 節子 《牧之原市》農業
夫、息子2人と農業を営み、平成12年に家族経営協定を締結、認定農業者として自身名義の土地を取得。
- 家族経営協定をいち早く締結し、毎年評価、見直し、実行する体制が他の農業関係者のモデルとなっており、その普及啓発にも尽力。
- 平成14年に県農山漁村ときめき女性に認定。また市農業委員会委員も委嘱され女性の視点から地域農業の振興に努めている。
菰田 智恵 《沼津市》NPO法人戸田塩の会 理事長
平成7年3月に戸田村役場を退職後、村内の女性達とともに塩作りを始め、平成13年にNPO法人戸田塩の会を立ち上げた。
- 塩作りを基本に、地元の異業種と関連製品の共同開発や、森林整備ボランティアへの参加、中伊豆の豆腐加工場へにがりを提供し大豆の地産地消にも貢献。
- 小中学校等での採塩体験学習の受け入れ等に取り組む等、地域に根ざした活動で、会の利益を地元に還元している。
吉田 朱美 《静岡市》漁業
家業であるサクラエビ漁を夫とともに営み、漁協女性部として子供達や若い親、消費者への魚食普及や食育指導の他、海の環境保全活動にも取組んでいる。
- 平成18年に静岡県農山漁村ときめき女性に認定。現在活動中のときめき女性182名中、漁業分野では唯一の認定者。昨年度県で作成したときめき女性を紹介するDVDでも紹介。また、県水産振興審議会の委員を委嘱。女性の視点から水産業の現場の声を伝えている。
【団体の部】2件
S&Sネットワーク (浜松市) 構成人員52人
平成10年に設立し13年間、DV等の女性に対する暴力の予防啓発に取り組んでいる。
- 被害者の同行支援や自助活動の支援など被害者の立場に沿った支援活動を熱心に行っている。毎月第4水曜日定例会開催。
- 市や関係団体とも連携、協力し、リーフレット作成、配布や、講座開催など実施。
特定非営利活動法人子育て支援の会 (浜松市) 構成人員23人
平成13年に少子化や育児不安、虐待、育児放棄の増加を踏まえ、地域ぐるみで子育てを支え合う仕組みを作るため、ボランティアの会としてスタート。
- 学校や地域、団体との連携、協働により、浜松市内の小中学校や高校で、乳幼児との触れ合い体験学習を行う等、今まで開催した各種講座の参加者は2万人以上。
- 育児サポーター養成、育児カレッジ、青少年リーダー養成、育児テキスト作成等の事業を行っている。育児テキスト「魔法の10ステップ」は韓国語版も作成。
【宣言事業所の部】4件
NECソフト株式会社静岡支社 (情報サービス業)(静岡市)従業員 340人(女性 61人 男性 279人)
- 女性(男性)の能力発揮や活躍を促進するための取組
女子社員のネットワーク作りとキャリア形成、情報共有を目的とした「女子会」を開催。経験談やグループディスカッション等を通じ、女性社員の活躍推進を図っている。 - ワーク・ライフ・バランスを図るための取組
- 静岡支社として独自にワークライフバランス推進活動を実施。
- 残業管理システム「it’s かえる君」、定時退社奨励日や休暇取得奨励日の設定、ワーク・ライフ・バランス表彰制度を支社独自で実施。
- 男女が共に参画できる職場づくりのための取組やこれに類する取組
社員の会社に対する満足度、意見等を把握するため、年2回社員意識調査を行っている。その結果を今後の施策展開に活用している。
株式会社サンリ(サービス業)(島田市) 従業員 20人 (女性13人 男性7人)
- 女性(男性)の能力発揮や活躍を促進するための取組
栄養指導を行う講師やレストラン事業部のマネージャに女性を登用。女性職員の起用に力をいれており、男女差のないような育成指導、支援を行っている。 - ワーク・ライフ・バランスを図るための取組
- 残業は午後7時までと決め、早く帰宅できる雰囲気づくりをしている。
- 業務開始15分前には業務の準備を終え、従業員全員で掃除等を行った後、朝礼を行い、その日のチャレンジ目標を言うことを日課としている。
- 男女が共に参画できる職場づくりのための取組やこれに類する取組
- 男女が共に大切なパートナーとして人格を尊重。個性と能力を発揮できる雰囲気、風土作り。
株式会社損害保険ジャパン浜松支店(損害保険業)(浜松市) 従業員199人 (女性112人 男性87人)
- 女性(男性)の能力発揮や活躍を促進するための取組
- 浜松市内の企業や信用金庫に呼び掛け、主に女性の活躍推進をテーマに「地域ダイバーシティ」を昨年度立ち上げ、事務局を担当。交流会には、7つの企業から約160名が参加(男性も含む)。
- 今後は、浜松の地元企業にも声を掛け、参加企業を増やし、業界、業種を越えた社外ネットワークの構築、女性が地域で活躍するための様々な課題の解決・情報共有を継続して行う予定。
- ワーク・ライフ・バランスを図るための取組
77名の女性職員のうち、本年度育児休暇取得者8名、時短勤務者6名と育児休暇制度を利用しやすい職場環境。 - 男女が共に参画できる職場づくりのための取組やこれに類する取組
地域ダイバーシティ交流会への男性の参加により、男性女性を問わず、同じ社員としてどのように仕事に取り組んでいったらよいか一緒に考えるという意識改革につながった。
沼津信用金庫(金融業)(沼津市) 従業員 389人 (女性 126人 男性 263人)
- 女性(男性)の能力発揮や活躍を促進するための取組
- 女性職員の内部事務指導管理職の登用を推進。
- 女性の個人資産プランナーを配置、年金推進等の職員指導を行っている。
- ワーク・ライフ・バランスを図るための取組
育児休暇取得者の職場復帰プログラムを実施し、職場復帰しやすい環境整備を実践。 - 男女が共に参画できる職場づくりのための取組やこれに類する取組
内勤の女性職員による窓口業務及び顧客満足向上のための推進チームCAT(カスタマーアシスタントチーム)を全ての支店に配置。
30~35歳位の女性をリーダーとし4~5名でチームを構成。各チームでテーマや目標を決め、定期的な勉強会を開く等、各店舗ごとに能力を高めあっている。また発表会を開催し、優秀なチームを表彰。組織全体の意識改革、職場の活性化につながっている。
【チャレンジの部】1件
小林 里加(富士市) パソコンわかばくらぶ代表
大学院在学中からシニア向けパソコン講座という需要をいち早く見据え、自ら起業。
- シニア世代のIT格差の解消や、ネットワーク作りの促進、学ぶ楽しみの創出など高齢者福祉に寄与する社会性の高い事業に取り組んでいる。
- パソコン講座を通じ、地域の教育機関とも連携し、若者とシニアの世代を超えた交流の場を提供するなど地域に密着した活動を行っている。
このページに関するお問い合わせ
くらし・環境部県民生活局男女共同参画課
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