第5回移動教育委員会開催 県立吉田特別支援学校(11月7日)
11月7日(木曜)本年度5回目の移動教育委員会を行いました。
児童生徒の「やりたい・できた」を引き出すためのICTを活用した授業づくりや、共生・共育を推進するための交流等に取り組む県立吉田特別支援学校を視察し、意見交換を行いました。
学校概要説明及び授業見学
吉田特別支援学校は、「つながり合い、学び合う」を教育理念に掲げ、すべての人が地域社会とつながり合いながら、仲間と共に学び合える学校を目指しています。「安心・安全」、「授業」、「連携」を目標具現化の柱とし、BYOD(※)を意識した個に応じたICTの活用や、共生社会の実現に向けた地域・学校・家庭の連携強化を推進しています。
同校では、県の研究指定校としてiPadやChromebook、Zoomなど様々なツールを積極的に導入し、ICTを活用した授業づくりを中心に研究を進めてきました。ICTの活用は、学習意欲の向上に寄与するとともに、コミュニケーションの手段として効果を発揮しています。その一例として、学校概要説明の冒頭は同校児童の視線入力により行われました。
また、共生・共育に関する特徴的な取組として、共生社会の実現と「地域社会に生きる人」の育成を目指し、「つながり学習=つながく」の実践を重ねています。学校間交流、交流籍校における交流や共同学習、地域施設での作業など、地域の資源を活用した学習を通して、児童生徒及び地域の力を高めています。
授業見学では、タブレット端末をコミュニケーションツールとして活用しながらクラスメイトと協力したり、教員に作業工程を確認したりしながら、それぞれが自発的に「もえぎまつり(学校祭)」に向けて準備を進めていました。教員は一人ひとりに寄り添いながら「できること」に焦点を当て、児童生徒はそれに応えるように活動に取り組む姿が印象的でした。
※BYOD=Bring Your Own Device(私的デバイスを持ち込む)
意見交換
教員のきめ細かなサポートやICTの活用により、児童生徒の状況に応じた学びの充実が図られている中で、取組の更なる発展に向けて意見交換が行われました。
具体的な方策として、ICTに関して全国的に見ても先進的な自治体である吉田町との連携や、外部からスキルやノウハウを積極的に取り入れるなどの提案がなされました。また、地域に対して学校を開いていくことが、地域社会とのつながりや共生・共育の取組を深めるためにも重要であるとの意見がありました。
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