平成30年9月県議会定例会知事提案説明要旨2-4
平成30年9月県議会臨時会知事提案説明要旨
【2.県政の概要】(4)ICT利活用の促進と人材の確保・育成
次に、ICT利活用の促進と人材の確保・育成についてであります。
第4次産業革命とも呼ばれるAI、IoTなどの技術革新は、飛躍的な利便性の向上や付加価値の創造、人々の働き方など、社会構造の変革をもたらしております。
本県の中小企業にとって、AI、IoTなどの最新技術の活用は、新たな製品開発をはじめ、生産コストの低減による生産性の向上や、深刻な人手不足の解消につながる喫緊の課題であります。
このため、工業技術研究所を技術支援拠点として、IoT技術を体験できる機器を活用したセミナーや相談会を開催するなど、製造現場へのIoT技術や設備の導入を促進してまいります。
ICT人材の確保・育成につきましては、子どもから企業が求める人材まで、各層にわたる総合的な施策を展開してまいります。
具体的には、学識者、産業界、教育界など、各界各層の代表者で構成する「ふじのくにICT人材育成協議会」を設置し、県内企業におけるICT人材の確保や、将来の本県産業を担うICTに秀でた子どもたちの育成に向けた戦略や施策を進めてまいります。
また、農業分野において、AI(エーアイ)(Agri(アグリ)-InfoScience(インフォサイエンス))、いわゆる「農業情報科学」を活用した学習支援システムを県内の農業高校に導入することとし、農業実習の教材として活用するなど、様々な分野で、次代を担うICT人材の育成に取り組んでまいります。