認知症本人大使「静岡県希望大使」について
概要
令和元年6月に国が策定した認知症施策推進大綱では、本人からの発信の機会を増やし、認知症に関する普及啓発に取り組むこととしています。これを受けて、厚生労働省では、令和2年1月に5人の認知症の本人の方を「希望大使」に任命しました。
静岡県でも、認知症への社会の理解を深め、認知症の有無に関わらず、同じ社会の一員として地域をともに創っていくため、令和2年9月に全国初となる地域版の「希望大使」として、「静岡県希望大使」を設置しました。
「静岡県希望大使からのメッセージ」の公開
認知症の普及啓発活動の一環として、静岡県希望大使の三浦重雄さんのメッセージ動画を作成しました。
認知症に関する研修等の際に、認知症の本人の声を聴く機会としてご活用ください。
「静岡県希望大使」の役割
- 県が行う認知症普及啓発活動への参加・協力
県が開催するイベント等での公演、広報誌等への寄稿、県と連携した希望宣言の紹介等を行います。 - 認知症サポーターで講座の講師役となるキャラバン・メイトへの協力
認知症サポーター養成講座の受講者の理解を深めるため、キャラバン・メイトが講師を務める当該講座において、自らの体験や希望、必要としていること等を発信します。 - その他
ピアサポート活動や認知症サポーターの活動(チームオレンジ)への協力、県内各市町への派遣・事業協力、認知症の人と家族の会や認知症本人ワーキンググループ等の関係団体への協力等を行います。
「静岡県希望大使」の委嘱
三浦繁雄さん【令和2年9月30日から委嘱】
牧之原市在住の63歳(委嘱時点)
平成27年にMCI(軽度認知障害)と診断を受ける。
現在は、吉田町の精米店「おこめ館いわ堀」に勤務し、働きながら治療を続け、県内外の認知症の本人の方々と積極的に交流を行う。
令和元年7月からは、県のピアサポーターとして本人ミーティングでの相談相談支援等を行う。
委嘱式の様子
委嘱式は、令和2年9月30日(火曜日)の午後3時30分から、静岡県庁の知事室で開催し、知事から三浦さんへ委嘱状が手渡されました。
〈三浦さんのコメント〉
認知症はだれでもなり得る病気です。ですので、認知症をなりたくないと「予防」するより、なるかもしれない病気として「備えて」いってくれたら嬉しいです。私は、今、皆さんの前で話をしていますが、認知症が進行しても、「分からない人」になってしまうのではないと考えています。言葉が出にくくなっても、歩けなくなっても、私の意志は残っていると信じます。わたしは希望を伝えていきたいと思います。
関連情報
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