令和3年11月20日「医療と介護の上手な利用」をテーマに、シンポジウムを開催しました
2025年になると、静岡県では県民の約3人に1人が65歳以上になると言われております。県民一人ひとりが、地域の医療と介護を育む一員としてできることについて、考えていくことが大切です。
第一部の基調講演では、医療法人社団裕和会理事長兼長尾クリニック院長の長尾和宏先生をお招きして、「在宅医療といのちの絆 自分らしく最期を迎えるために」と題し、人生会議の重要性等についてご講演いただきました。
自分の望む最期を住み慣れた自宅で迎えるためには、元気なうちから家族や医師を含めた様々な職種の方々と繰り返し人生会議(もしものときのために、本人が望む医療やケアについて、前もって考え、繰り返し話し合い、共有する取組)を行い、書面に記録として残すことが大切であることなどを、実際の看取りの経験を交えてお話しいただきました。
第二部のパネルディスカッションでは、「今から考えよう!最期まで自分らしく生きるために必要なこと」をテーマに、医療や介護専門職の方々にディスカッションをしていただきました。
医師やケアマネージャー等の様々な職種の方々が連携した支援の重要性や、自らが望む晩年の生き方を書面に残して定期的に見直すことの大切さなどについてのお話しがありました。
また、会場から国内における尊厳死法制化の現状について質問が出た際には、長尾先生から、本人・家族・多職種との話し合いよる合意形成が現在の国の方針となったことや、死をタブー視せずに議論ができる文化を作っていくことが重要であることなどをご説明いただきました。
1日時・場所
- 日時
令和3年11月20日(土曜日)13時30分~15時30分 - 場所
富士文化会館「ロゼシアター」中ホール(富士市蓼原町1750番地)
2プログラム
第一部:基調講演
- 演題
- 「在宅医療といのちの絆 自分らしく最期を迎えるために」
- 講師
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医療法人社団裕和会理事長、長尾クリニック院長 長尾和宏氏
第二部:パネルディスカッション及び質疑応答
- テーマ
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今から考えよう!最期まで自分らしく生きるために必要なこと
- パネリスト
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医療法人社団裕和会理事長、長尾クリニック院長 長尾和宏氏
静岡県訪問看護ステーション協議会副会長 多田みゆき氏
静岡県介護支援専門員協会会長 村田雄二氏
- コーディネーター
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国立大学法人浜松医科大学地域医療学講座特任准教授 松井務氏
3参加者
一般県民等117名(会場参加49名、WEB参加68名)
4資料
シンポジウムの内容をわかりやすく取りまとめた小冊子です。講師の長尾先生にご紹介いただいたかかりつけ医を探す上でのポイントについても掲載していますので、御覧ください。
5主催
医療と介護シンポジウム開催実行委員会、静岡県
〈医療と介護シンポジウム開催実行委員会の構成団体〉
- 島田市地域医療を支援する会
- NPO法人ブライツ
- NPO法人f.a.n.地域医療を育む会
- 森町病院友の会
- 御前崎市地域医療を育む会
- 地域医療いわた
- 菊川市地域医療を守る会
- 浜松の地域と医療と介護を育む会
- 藤枝元気づくりの会
- 国立大学法人浜松医科大学地域医療学講座
6静岡県内に拡がる地域の医療を育む住民活動
静岡県では、現在、10の住民グループ(医療と介護シンポジウム開催実行委員会の構成団体参照)が、地域の医療を育む活動に取り組んでいます。
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このページに関するお問い合わせ
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