あなたの「富士山物語」(八回目の挑戦/竹川滋子)

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ページID1019387  更新日 2023年1月13日

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八回目の挑戦/竹川滋子

”富士山に二度登るのは馬鹿”とこの地では言われている。富士の懐に抱かれて生まれ育ち生活している私は、今までに七回登山している。八回目がなかなか実現できない。いつでも登れると思っているからです。

富士宮に住む私達祖父母を幼い頃の孫は、”富士山じいじばあば”と呼んでいました。富士山は私にとっては、いつも見慣れている空気みたいな存在であり占有物である。

二階の窓からは富士山が見えるように、植木を剪定しています。富士山にかかる雲によって天気予報もしています。年間見えるのは六十パーセントですが。

旅行などから帰るとまず富士山に”ただ今”のあいさつをし、無事に帰着した安心感を味わうのです。

今年は孫が、わが家を拠点として友人と登山することを知り、八度目の挑戦を決意しました。まだまだ登れる。若さ体力の尺度にもしたい。若い孫なんかには負けないぞと体力作りをはじめ意気込みはよかったが、低い方に流れ、なんとか口実をつけ断念したが、どうしても、あと一度は登りたい。

世界遺産に登録されようとしている今、よさを再認識するだけでなく、積極的に富士山のことを歴史、環境、気象、文化財のことを知り、守る義務があることを痛感しています。

よその地へ行って自己紹介をする時”富士山のふもと富士宮に住んでいます”とひとこと言えば、話がうまくなくても印象づけられる事でかなり得をしている。

恩恵を受けるのは、私だけでなく日本中の人が、世界の人が日本一の富士山にあこがれ、この地を訪れ、住みたいと願って欲しいものです。

このページに関するお問い合わせ

スポーツ・文化観光部文化局富士山世界遺産課
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