しずおか文化財ナビ 伊勢塚古墳
- よみ
- いせづかこふん
- 指定区分、指定種別
- 県指定/記念物 ・ 史跡
- 指定日
- 1958年9月2日
- 員数
- 一基
- 所在地
- 静岡県富士市伝法3104-1
- 一般公開有無
- 有
- 駐車場の有無
- 無
- 公開情報
文化財の説明
【指定資料】 上円下円墳、径約七五米、高約一〇米、円筒埴輪あり。
【紹介資料】 伊勢塚古墳は、富士山南麓に広く緩やかに傾斜する大渕扇状地の末端、標高15m程に立地する二段築成の円墳です。現状での規模は、径54m、高さ北側で6m、南側8mほどを測りますが、墳頂部に建つ三光天子の祠殿建設の際、若干削平されたと伝えられています。
二段築成された墳丘斜面には、大小の河原石による葺石が施され、さらに墳丘中段の平坦部外周には埴輪列の存在も確認されています。周溝は幅8m程で全周するものの、南東側で楯形に張り出していることが確認されていることから、帆立貝式の周溝を持つ可能性も考えられています。
主体部は未発掘の為その詳細は明らかではありませんが、周溝内から多くの埴輪片が出土しています。
本墳は、『先代旧事本紀』の「珠流河国」の西端に位置する首長墓と考えられ、伝法古墳群を構成するひとつです。また、本墳が位置する地域は「塚林」と呼ばれており、古くから多くの小古墳があったと伝えられていますが、現在では16基の古墳が確認されているのみです。その中には丁字形利器や壺鐙を出土した東平第1号墳をはじめ、蕨手刀や帯金具を出土した西平第1号墳などがみられ、隣接する奈良・平安時代の集落跡の東平遺跡との関わりをうかがわせています。
(静岡県教育委員会1998『静岡県文化財ガイドブック 原始・古代の史跡』より)
地図情報
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