しずおか文化財ナビ 古谿荘
- よみ
- こけいそう
- 指定区分、指定種別
- 国指定/有形文化財 ・ 建造物
- 指定日
- 2005年12月27日
- 員数
- 9棟
- 一般公開有無
- 無
- 公開情報
指定内容
(玄関棟)木造、建築面積55.89平方メートル、スレート葺、南面廊下附属
(応接棟)木造、建築面積453.48平方メートル、桟瓦葺、西面廊下、便所及び台所棟附属
(広間棟)木造、建築面積175.43平方メートル、鉄板葺、西面廊下附属
(大広間棟)木造、建築面積251.19平方メートル、鉄板葺、西面廊下附属
(居間棟)木造、建築面積207.95平方メートル、ストレート葺、東面、南面及び西面廊下附属
(八角堂)木造、建築面積128.63平方メートル、ストレート葺
(管理棟)木造、建築面積147.43平方メートル、桟瓦葺、西面廊下及び内玄関附属
(内蔵)土蔵造、建築面積164.95平方メートル、2階建、桟瓦葺、蔵前廊下附属
(板蔵)木造、建築面積129.13平方メートル、3階建、桟瓦葺
意匠的に優秀なもの 歴史的価値の高いもの
古谿荘は,富士山と駿河湾をのぞむ富士川西岸の高台にある。宮内大臣を務めた田中光顕が別邸として建てたもので,明治43年に竣工した。
大規模な貴顕住宅で,表向きの広間棟,大広間棟をはじめ,居間棟,応接棟,八角堂などの居住部分から,管理棟や板蔵などの家政部分まで全体が完存している。
大広間は延べ104畳と広壮で,六畳大の大床を左右対称に配した特徴的な構成をみせる。また,全体は伝統的な和風意匠をとるが洋小屋の採用で木割を細くし,高い天井高を確保する等,近代的な技術も巧みにとりいれている。
上質の材を使用し,先駆的な設備を導入するなど明治後期の貴顕住宅として規模,意匠,技術,材料とも最高級のもので,近代和風住宅建築の頂点をしめす遺構のひとつとして重要である。
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