しずおか文化財ナビ 高根白山神社古代神楽
- よみ
- たかねはくさんじんじゃこだいかぐら
- 指定区分、指定種別
- 県指定/民俗文化財 ・ 無形民俗文化財
- 指定日
- 1968年3月19日
- 員数
- 所在地
- 静岡県藤枝市瀬戸ノ谷9964 高根白山神社
- 一般公開有無
- 有
- 駐車場の有無
- 無
- 公開情報
所有者情報
- 高根白山神社古代神楽保存会
文化財の説明
【指定資料】 藤枝市瀬戸ノ谷高根白山神社に古くから伝承されてきた神楽である。すべて拝殿で行われ、神楽は18番まであり、内容は豊富なことは他にみられないところである。
【紹介資料】 10月29日
藤枝市を背骨のように貫流する瀬戸川の水源にある高根山は、農民の信仰があつい山で、太平洋戦争の前までは「虫除け札」を発札していた。また、山頂近くの高根白山神社境内の砂を一握りと、宇嶺滝の水を苗代田の水口に散じて雨乞いとするなどの民間信仰があった。
毎年10月29日の昼から夕刻にかけて奉納される古代神楽は、清沢神楽との交流もあってその演目構成、音曲などはほぼ清沢神楽と同じ内容と成っている。舞は五方(東西南北中央)をとる舞道があり、これは陰陽五行思想に基づくもので、舞台四方隅と中央に吊り下げる人形(ヒイナ)は五方神を表している点でもそのことを裏付けている。今は舞台の飾り立てを略式で行っており残念であるが、かつては五方神の人形はもちろん、天井に張られる縄もそのマス目を日本国64洲を表し、舞台が日本国とこの土地を縮尺する宇宙であることがわかる。
湯立ては修験道を治めた者に許された秘術で火伏と湯伏が行われるため、専門職を失って以来行われていない。また江戸時代には閏年の霜月15日から2夜3日の神楽が施行されており、他村からもこのときには神楽が奉納され、芸能の交流の場でもあった。芸能の伝播を考える上で注目される。
(静岡県教育委員会1994『ふるさと静岡県文化財写真集4 民俗文化財・無形文化財編』より)
地図情報
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