しずおか文化財ナビ 新豊院山古墳群
- よみ
- しんぽういんやまこふんぐん
- 指定区分、指定種別
- 国指定/記念物 ・ 史跡
- 指定日
- 1987年7月3日
- 員数
- 所在地
- 静岡県磐田市向笠竹之内7-39
- 一般公開有無
- 有
- 駐車場の有無
- 有
- 公開情報
- 随時
所有者情報
- 磐田市
- 〒438-0077 静岡県磐田市国府台3-1
- 電話番号:0538-32-9699
文化財の説明
磐田原台地の東縁部に位置し、古墳の上からは太田川の沖積地を挟んで、小笠山丘陵を一望することができます。西から東へ延びる尾根の先端部にありますが、周囲は土取工事によって削平されており、現在は独立した丘陵を呈しています。
昭和55年の発掘調査によって、弥生時代中期の土器棺墓、弥生時代後期の土杭墓、古墳時代前期の台状墓や前方後円墳が確認されています。弥生時代から古墳時代にかけての墓制の変化を見ることができます。
特に新豊院山2号墳と呼んでいる前方後円墳は、県内最古の前方後円墳の一つと考えられます。古墳の大きさは長さ34mと小形ではありますが、多くの出土品が発見されています。遺体を収めた主体部は、粘土と小石を交互に積み上げた竪穴を呈し、棺は割竹型木棺が用いられています。棺内からは三角縁神獣鏡、鉄剣、鉄刀、鉄鏃、銅鏃が、周辺部から小形鏡、鉄鏃、銅鏃が出土しています。三角縁神獣鏡は、これまでにおなじ鋳型から作られたと思われる鏡(同型鏡)の例は知られていません。
また、新豊山3号墳は一辺15mの方形を呈し、山を削りだすことによって形を整えています。2号墳に先立って作られた初期の古墳です。主体部から剣、やりがんな、鉄鏃、土器などが出土しています。
ここには、太田川流域のムラを納めた盟主の墓が、連続して作られています。(「文化財ガイドブック原始・古代の史跡編」(静岡県教育委員会発行)抜粋)
地図情報
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