8.森の力再生事業評価委員会

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ページID1025435  更新日 2025年2月10日

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概要

「森の力再生事業」は、平成18年度から導入された「森林(もり)づくり県民税」を財源として緊急に整備が必要な荒廃した森林の手入れを行い、土砂災害の防止や水源かんよう機能を回復させる事業です。

「森林(もり)づくり県民税」の使途を明らかにし、事業の評価等を実施するため、有識者等の第三者により構成する「静岡県森の力再生事業評価委員会」を設けています。委員会は、公開で開催され、会議の結果は、ホームページ等で逐次公表しております。

静岡県森の力再生事業評価委員会設置要綱

委員会の設置目的、所掌事項、組織、委員長、会議、意見の聴取等を規定しています。

静岡県森の力再生事業評価委員会運営要領

委員会の会議の公開、会議の議長、議事録について規定しています。

委員名簿

任期:令和5年6月12日~令和7年6月11日(50音順、敬称略)

委員名簿

所属

氏名

常葉大学大学院環境防災研究科教授

浅見佳世

一般社団法人静岡県環境資源協会事務局長

井上隆夫

きむら工房代表

木村美穂

静岡県中小企業団体中央会

倉田明紀

静岡大学教育学部教授

小南陽亮

一般財団法人静岡経済研究所専務理事

恒友仁

一般社団法人静岡県商工会議所連合会

豊田和子

静岡大学大学院総合科学技術研究科准教授

楢本正明

静岡県消費者団体連盟

波多野初枝

静岡県弁護士会

原田健一

令和6年度検証・評価結果及び提言

令和7年2月10日(月曜)に委員長及び委員長代理から、経済産業部長に対して、令和6年度森の力再生事業評価委員会による、「静岡県もりづくり県民税条例」及び「静岡県森の力再生基金条例」に基づいて静岡県が実施した「森の力再生事業」の"検証・評価結果及び提言"及び"第2期計画の中間検証・評価結果及び提言(評価と提言報告書 第2期計画の中間とりまとめ)"が手交されました。

検証・評価結果及び提言

1 検証・評価結果

(1)新規の事業実施状況
ア 対象

 令和5年度に事業を実施した128箇所、面積999.3ha(うち、30箇所を抽出して詳細に検証)
イ 結果
 令和5年度に実施した事業の執行状況について検証した結果、いずれも適正に執行されており、事業目的にかなう効果が期待できると評価します。

(2)整備が終わった森林の回復状況等
ア 対象

 令和3年度に事業を実施した144箇所、面積937.28ha
 令和2年度以前に事業を実施した箇所のうち、経過を調査した10箇所78.40ha
イ 結果
 整備が完了して3年目以降の箇所の下層植生の回復状況等について検証した結果、概ね計画どおりの効果が期待できる事業であると判断します。

2 来年度の事業の実施に向けての提言

以下の事項に配慮して、事業を執行されるよう提言します。

(1) 事業の効果が最大限に発揮されるよう、他の関連施策・市町との連携や、民間との協働を継続し、優良事例の普及に努めてください。
(2) 事業実施に係る技術力の向上や作業安全の確保に取り組んでください。
(3) 納税への一層の理解促進を図るため、ソーシャルメディア等を活用して、事業の目的や効果について、正確かつ分かりやすい情報発信に努めてください。
(4) 事業の適正な運用の徹底を継続してください。
(5) 事業効果の適正な評価に努めるとともに、これまでの知見を踏まえ、より効果的な森林整備に取り組んでください。

第2期計画の中間検証・評価結果及び提言(評価と提言報告書 第2期計画の中間とりまとめ)

1 検証・評価結果

(1) 事業の執行
ア 対象

 平成28年度から令和5年度に事業を実施した1,102箇所、面積8337.71ha
イ 結果
 関係者の適切な連携及び事業運用のもと森林整備が概ね順調に進められていることから、いずれも適正に執行されており、公益的機能を持続的に発揮させるという事業目的にかなう効果が期待できると評価します。


(2) 事業の効果
ア 対象

 平成28年度から令和2年度に事業を実施した735箇所、面積5,613.51ha
イ 結果
 すべての整備地で、「森の力」は「順調に回復」もしくは「今後、回復が見込まれる」ことから、計画どおりに整備効果が発揮されると評価し、森林(もり)づくり県民税が効果的に活用されていると判断します。

2 今後の荒廃森林の再生への提言

今後の荒廃森林の再生への提言として、次のような取組を求めます。

(1) 「森の力」の回復に必要な森林整備の継続
 荒廃森林については、伐採や倒木の処理、繁茂した竹の除去など、森林の有する公益的機能が発揮され、「森の力」の恩恵を多くの県民の皆様が享受出来るよう、引き続き、森林整備に取り組んでください。
 特に、緊急に整備する必要性のある荒廃森林の再生は、広域的な観点を有する県が主体となって取り組んでください。

(2) 「森の力」の持続的な発揮に向けた取組
 健全な森林が持つ「森の力」が、今後も持続的に発揮されるよう、県民全体に対し、森林を適正に管理するよう促してください。
 また、森林整備の担い手の育成や伐採木の利活用、獣被害対策の強化など、幅広い施策と一体的に推進するとともに、市町や民間等と協働し、継続的な森林管理に努めてください。
 これまでに実施した「森の力再生事業」において、「森の力」が回復された森林は、その効果を持続的に発揮されるよう維持管理に努めるとともに、「森の力」の回復に関する取組を県全体に普及して、「森の力」の持続的な発揮に向けた森林整備を推進してください。

(3) 「森の力」の回復に対する理解の深化
 緊急的な整備を必要とする荒廃森林の再生には、県民の理解と協力がなくてはなりません。
 併せて、荒廃森林を有する森林所有者と整備を実施する整備者及び行政間で共通の理解を持つことが重要です。
 これまで実施してきた「森林(もり)づくり県民税」を財源とした森の力再生事業の取組によって得られた様々な波及効果をソーシャルメディア等を活用して、幅広い世代に積極的に情報発信するとともに、関係者間で「森の力」の回復の推進に必要な情報を共有し、理解を深める取組を充実させてください。

(4) 新たな荒廃森林への対応
 令和5年度に実施された森林調査の結果、新たに確認できた荒廃森林について、その再生に取り組んでください。

検証・評価結果、提言

これまでの評価委員会開催状況

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このページに関するお問い合わせ

経済産業部政策管理局産業政策課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-2650
ファクス番号:054-221-3217
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