12.こども向け学習ページ
「森の力」について学んでみよう!
静岡県の森林について教えて!
静岡県には、富士山や南アルプスといった、世界でも有名な山々があって、豊かな自然に恵まれています。そんな静岡県は、実は3分の2が森林で、これは1周するのに300キロメートル分の広さです(約50万ヘクタール)。
森林にはたくさんの働きがあって、その働きを静岡県では「森の力」と呼んでいます。
森の力ってなんだろう?
「森の力」の一部を紹介します。
水をたくわえる、きれいにする
森林の中の地面は、落ち葉などが積もってできたスポンジみたいになっています。このおかげで、雨水が少しずつ地面の奥のほうに落ちていくので、水をきれいにしながら、ゆっくりと川に流し出しています。
山くずれを防ぐ
木や地面の落ち葉・草はクッションの役割をもっていて、大雨が降っても山の土が流れ出ないようになっています。また、木の根がしっかりと地面の奥まで張ることで、山の土が動きにくくなるように支えています。
いま森林ではどんなことが起きているの?
森林はきちんと手入れをすることで元気になって、「森の力」が強くなります。いまは、手入れがされていない、薄暗くて細い木が多い森林が増えています。そのような森林では「森の力」が弱くなっています。
どんな取り組みをしているの?
静岡県では、「森の力」が弱まってしまった森林を、もとの元気な状態にもどして、森林の大切な働きがまたできるよう、「森の力再生事業」(もりのちからさいせいじぎょう)という取り組みを行っています。
たとえば、山の奥深いところや、道から遠いところ、地形が急なところなど、行くのが大変で、これまで手入れがされてこなかった森林の手入れをしています。
手入れをするとどうなるの?
植物にとって、太陽の光はとても大切!手入れがされていない森林は、光が地面まで届かないから、暗くて草や子どもの木が育たなくなります。このため、木をところどころ切って、地面に光が届くようにして、いろいろな植物が育ちやすい森林にしています。
台風や大雨で倒れてしまった木をそのままにしていると、「森の力」が弱くなってしまったり、倒れた木が山から流れ出たりしてしまいます。倒れた木を片付けて、また木が育つ森林にして、「森の力」を強くしています。
誰が整備しているの?
山で木を植えたり切ったりする林業(りんぎょう)のプロの人たちが手入れをしています。
整備にかかるお金はどうしているの?
森林のおかげで私たちは豊かな生活ができています。「森の力」を強くして、森林を守っていくために、静岡県に住んでいるみなさんから年間1人400円をいただいて、「森の力再生事業」を行っています。
このページに関するお問い合わせ
経済産業部森林・林業局森林計画課
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